初期投資が10分の1に、TISがSAP ERPをクラウドで提供NEWS

TISが自社のPaaS/IaaSを使ったSAP ERPのクラウド提供を始めた。月額料金でERPの機能を利用でき、初期費用も自社所有と比べて10分の1に抑えることができるという。

2011年01月28日 18時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 TISは中堅企業向けERPパッケージ「SAP Business All-in-One」を月額課金で利用できるようにするクラウドサービス「TIS Ondemand Service for SAP ERP」を1月25日に提供開始した。SAPライセンスやハードウェアを自社で所有する従来の構成と比べて、初期投資費用を10分の1にできるという。

 新サービスはTISのPaaS/IaaS環境「TIS Enterprise Ondemand Service」を活用。クライアントごとにSAP環境を構築する。SAPライセンスとハードウェア、データセンターの利用料、セキュリティ、運用・保守などのサービスを月額課金で提供する。TISが用意するテンプレートを使えば、最短8週間でERP環境を構築できるという。IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)に対応するテンプレートも用意する。

 初期費用は1000万円から。ERP構築やネットワーク構築、データセンター費用、OSライセンスなどが含まれる。SAPライセンスと基本保守、インフラ運用を含む月額料金は1ユーザー当たり1万8900円から。1ユーザー当たりの料金は利用ユーザー数によって変動する。最大で100ユーザーまで利用できる。

 サービスメニューは利用できるモジュールに応じて3つを用意する。タイプ1が「会計」、タイプ2は「会計・販売・調達」、タイプ3は「会計・販売・調達・製造」となる。TISは5年で約50億円の売り上げを目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news128.jpg

米司法省がGoogleに「Chrome」売却要求 広告業界への影響は?
米司法省によるGoogleへのChrome売却要求は、リテールメディアネットワークに恩恵を与え...

news066.jpg

トランプ氏勝利で追い風 ところでTwitter買収時のマスク氏の計画はどこへ?――2025年のSNS大予測(X編)
2024年の米大統領選挙は共和党のドナルド・トランプ氏の勝利に終わった。トランプ氏を支...

news043.jpg

AI導入の効果は効率化だけじゃない もう一つの大事な視点とは?
生成AIの導入で期待できる効果は効率化だけではありません。マーケティング革新を実現す...