TISが自社のPaaS/IaaSを使ったSAP ERPのクラウド提供を始めた。月額料金でERPの機能を利用でき、初期費用も自社所有と比べて10分の1に抑えることができるという。
TISは中堅企業向けERPパッケージ「SAP Business All-in-One」を月額課金で利用できるようにするクラウドサービス「TIS Ondemand Service for SAP ERP」を1月25日に提供開始した。SAPライセンスやハードウェアを自社で所有する従来の構成と比べて、初期投資費用を10分の1にできるという。
新サービスはTISのPaaS/IaaS環境「TIS Enterprise Ondemand Service」を活用。クライアントごとにSAP環境を構築する。SAPライセンスとハードウェア、データセンターの利用料、セキュリティ、運用・保守などのサービスを月額課金で提供する。TISが用意するテンプレートを使えば、最短8週間でERP環境を構築できるという。IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)に対応するテンプレートも用意する。
初期費用は1000万円から。ERP構築やネットワーク構築、データセンター費用、OSライセンスなどが含まれる。SAPライセンスと基本保守、インフラ運用を含む月額料金は1ユーザー当たり1万8900円から。1ユーザー当たりの料金は利用ユーザー数によって変動する。最大で100ユーザーまで利用できる。
サービスメニューは利用できるモジュールに応じて3つを用意する。タイプ1が「会計」、タイプ2は「会計・販売・調達」、タイプ3は「会計・販売・調達・製造」となる。TISは5年で約50億円の売り上げを目指す。
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