ERP機能をネットワーク経由で提供するNetSuiteに最新版が登場した。企業のグローバル展開を支援する機能などを追加。クラウドERPのより広範囲な活用が可能になる。
ERPパッケージの機能をネットワーク経由で提供する「クラウドERP」のネットスイートは11月16日、「NetSuite OneWorld」の最新版を発表した。経営管理機能の最新版も提供する。ネットスイートの代表取締役社長 田村 元氏はオンプレミス型ERPのライセンスコストや保守コストに不満を持つ企業にNetSuiteが受け入れられているとして、「日本でのビジネスは順調だ」と話した。
「COMPANYシリーズ」を貫く“本来のパッケージ”という開発思想
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NetSuiteの最新バージョンではユーザーインタフェースを刷新し、必要な情報をより見つけやすくした。デザインや配色についてもユーザーが親しみやすいようにしたという。
また、経営管理機能を提供する「NetSuite OneWorld Release J 2010」では、グローバル対応可能な在庫管理機能を新たに追加。Webブラウザの操作で、海外を含めた子会社の在庫を移動させることができるという。また、税制対応も強化した。従来の米国、イギリス、オーストラリア、日本に加えて、ドイツやオランダなどの税制に対応した。複数のローカル税制に対応できる。
ネットスイートはNetSuiteユーザー向けのワークフロー管理サービス「SuiteFlow」も発表した。複雑なビジネスプロセスの作成とカスタマイズが可能で、NetSuiteとほかのアプリケーションとの連携が行いやすくなるという。
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