GEヘルスケア・ジャパンとソフトバンクテレコムが医療ITにおける業務提携を発表。医用画像のホスティングサービスを展開する。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア事業部門の日本法人であるGEヘルスケア・ジャパンとソフトバンクテレコムは3月1日、医療ITにおける業務提携を発表した。その第一弾として、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)を活用した医療用画像のデータホスティング事業を9月1日から展開する。
このデータホスティング事業では、GEヘルスケアの顧客医療機関に対して、ソフトバンクテレコムが保有するデータセンター設備を活用した医療画像の院外保存サービスを提供する。これにより、ブロードバンド回線経由のクラウド型サービスを活用し、CTやMRI、PETなどの医用画像などの保管・管理が可能になる。また、保管される医療画像は、プライマリーデータセンターと遠隔地に設置されたバックアップ用のデータセンターにより完全二重化され、ディザスタリカバリ(災害時復旧)体制を強化できる。
サービス提供に当たり、GEヘルスケアは医用画像の管理に必要なソフトウェアを医療機関に提供し、その保存に関する運用業務を手掛ける。また、ソフトバンクテレコムはデータセンターの設備、ストレージやサーバなどの機器、回線といったインフラを提供する。両社によると、サービスの提供料金体系は、基本使用料とホスティングしたデータ容量に応じた従量料金を組み合わせた形を予定しているという。さらに、このデータホスティングサービスを活用して画像データの保管を外部委託することで、医療機関は従来と同等の利便性を残したまま、より低いコストでのPACS(医用画像管理システム)を運用できるとしている。
両社は今後、中小規模病院や診療所に向けたPACSのASPサービス、病院間で医療画像を相互活用できるサービス提供の事業化などを引き続き検討していく。
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