Windows XPからの移行を簡易化するツール紹介(後編)
Windows 7移行ツールを評価してみた
Windows 7へのアップグレードを簡易化するツールは市場に多く存在する。それらの特徴や提供価格などを紹介する。
前回の「Windows 7へのアップグレードに抵抗感が薄くなった理由」に続き、Windows XPからWindows 7への移行を助ける便利なツールを紹介していこう。
米Citrix SystemsのCitrix Online部門では、米Prowessの自動イメージングツール「SmartDeploy」を使用して、1100人の従業員のWindows XPからWindows 7への移行を自動化している。
もちろん、Citrixのデスクトップ仮想化製品を使用する方が適切な場合は、それを選択する社員もいる。例えば、CitrixのXenClient製品ディレクターを務めるピーター・ブラム氏は、仮想デスクトップとXenClientを使用しているそうだ。
しかし、スーディング氏がサポートする社員の場合は、従来の移行方法の方が適しているため、SmartDeployを使用してエンドユーザーのファイルをローカルドライブから社内ネットワークに移動している。イメージのサイズによるが、1台のコンピュータの再イメージングにかかる時間は10~15分だという。
SmartDeployは、仮想デスクトップソフトウェアとも連係できる上、プラットフォームに依存もしない。この点は、Citrixなど「BYOPC(Bring Your Own PC)」、つまり個人所有のPCの持ち込みを認める企業にとっては重要だ。会社のWindows 7イメージをMacで実行する手段が得られるからだ。例えば、スーディング氏は、SmartDeployとParallels Desktop for Macを併用して、Windows 7のイメージをMacユーザーのコンピュータにインストールしている。
スーディング氏がこれまでWindows XPからWindows 7にアップグレードしたユーザーは500人だ。さらに、最近買収したNetviewerからCitrix Onlineに加わる230人の社員が、SmartDeployを使用して物理的にWindows 7コンピュータにアップグレードされる予定だ。
SmartDeploy Enterpriseの価格は技術者1人当たり2295ドルから(2011年2月時点。以下同)で、展開対象のコンピュータ数の制限はなく、1年間の基本サポートが付属する。技術者ベースの料金は、特に大企業でPCごとに課金される場合を考えると、費用を節約できるだろう。SmartDeployの試用版は、ProwessのWebサイトで入手できる。
これらの他のサードパーティーが提供するエンタープライズ向けのWindows 7アップグレードツールとしては、米Tranxitionの「Migrate7」がある。Migrate7は、ユーザーの設定とファイルを自動的に抽出し、アップグレード済みのデスクトップまたは仮想イメージに抽出したデータを移行する。また、PCのユーザー状態のバックアップツールとして、PCの入れ替えやデータ復旧にも使用できる。こちらの小売価格は、PC1台当たり20ドルから。
米Viewfinityのウィザードベースのツール「User Migration」は、Microsoftのユーザー状態移行スクリプトツールと連係して複数のユーザーを同時に自動で移行できるようにする。全てのユーザーデータと設定を収集し、同じPCまたは新しいPCのWindowsに収集したデータを移行する。価格は、PC1台当たり10~25ドル。
お勧めのOS移行ツールの1つは、古株の米Symantecの「Ghost」だ。必要なアプリケーションとドライバが全てインストールされている物理コンピュータを基に、標準のイメージングパッケージを作成し、そのイメージを基に複数のプラットフォームにインストールできる共通パッケージを作成する。
Ghostはライセンス制で1本20~48ドル。Ghostの欠点は、ユーザープロファイルごとのカスタマイズが容易にできないことだとブラセン氏は言う。
米DellからもOS移行製品が販売されている。「Dell KACE appliances」は、ポリシーベースのユーザー状態移行ツールで、複数のユーザードキュメントと設定をWindows 7に自動的に移行できる仮想アプライアンスだ。コンピュータのインベントリを作成するためのスキャンや評価、OSのネットワークインストール、ディスクイメージング、ユーザー状態の移行、リモートサイトの管理、システムの修復とリカバリといった機能を提供する。価格は、100ノード当たり4500ドルから。
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