機能強化なしでもWindows 7 SP1が重要である理由「2年以内の移行が必要」

MicrosoftはWindows 7およびWindows Server 2008 R2用のSP1の提供を順次開始した。Windows 7 SP1に新機能は含まれないが、移行するには重要な理由がある。

2011年02月21日 07時30分 公開
[Bridget Botelho,TechTarget]

 米Microsoftは2011年2月10日、OEMパートナーに向けてWindows 7およびWindows Server 2008 R2用のService Pack(SP)1の提供を開始した。一般ユーザーには米国時間2月22日に提供(※)が開始される予定だ。またMicrosoftは、Windows Thin PCという新しいソフトウェアアシュアランス特典も導入している。Windows Thin PCは、PCのシンクライアントデバイスへの転用を図れるITベンダー向けの軽量版Windows 7だ。

※Windows Updateおよびマイクロソフトダウンロードセンターでのダウンロード提供(日本時間2月23日)。なお、MSDN Subscription/TechNet Subscriptionでは日本時間2月17日から提供が開始されている。

 多くの専門家は、最初のSPリリースを新製品に安全にアップグレードできるタイミングであると考えているため、今回のWindows 7およびWindows Server 2008 R2用SP1の正式リリースは非常に重要だ。なお、どちらのSP1もβ版は2010年6月のTechEdにおいて、続くβ2は7月にリリースされている。

 Windows 7 SP1では新機能の追加はなく、Windows Updateを通じて既に公開されているセキュリティアップデートとバグ修正プログラムの集成にすぎない。

 それでも、このSP1は重要なマイルストーンであることに変わりはない。サービスパックの提供が開始されれば、その前のリリース(この場合はWindows 7の初期リリース)のライフサイクルの終了が近づくからだと、米調査会社Gartnerのモバイルおよびクライアントコンピューティングアナリスト、マイケル・シルバー氏は言う。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...