従来のSAN/iSCSI用ストレージ製品にNAS機能を追加した新製品を発表。NAS環境におけるデータの自動配置機能を備えたソフトウェアを搭載している。
日本アイ・ビー・エム(IBM)は10月21日、SAN(Storage Area Network)/iSCSI接続ディスクストレージ「IBM Storwize V7000」にNAS(Network Attached Storage)機能を追加したミッドレンジ向けの新製品「IBM Storwize V7000 Unified」を発表した。最小構成の価格は1190万円(税別)で、11月30日に出荷を開始する。
IBM Storwize V7000 Unifiedは、IBM製品や他社製品を含む他のディスクストレージ装置を接続でき、最大36Pバイトまでの仮想ストレージ環境を構築・管理できる。同社によると、データベースやビジネスアプリケーションなどの構造化データの保存に利用されるSANと、音声や画像などの非構造化データの保存に利用されるNASの両方を一元的に管理することで、ストレージ容量を最適化するという。管理者は必要に応じてGUIの管理画面からストレージ容量を分配可能。
また日本IBMは、NAS環境においてアクセス頻度に応じたデータの自動配置機能を備えたソフトウェア「IBM Active Cloud Engine」を発表した。IBM Storwize V7000 Unifiedに採用されている(関連記事:情報ライフサイクル管理(ILM)を支える階層型ストレージ)。
IBM Active Cloud Engineは、アクセス速度の異なる階層間で使用頻度に応じてファイルデータを自動的に再配置することでファイルへのアクセス速度を高速化する。異なる記録媒体間や地理的に離れて設置された複数のストレージ装置間での自動的な制御が可能。同社のNASアプライアンス製品「IBM Scale Out Network Attached Storage」にも採用されている。日本IBMによると、この技術で地理的距離によるネットワーク遅延の回避やデータへの迅速なアクセスを実現することで、多拠点のグローバル企業や災害対策に取り組む企業を支援するとしている。
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