複数のERP製品で構成する「Infor10」が発表された。コンシューマアプリケーションを参考にインタフェースを開発するなど、使いやすさやアプリケーション間の接続にしやすさが特徴だ。
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは10月25日、ERPスイート製品の新版「Infor10」を発表した。エンタープライズサービスバス(ESB)として動作する「Infor ION」を拡張し、インフォアのアプリケーションや他社アプリケーションとの接続性を高めた。
Infor10の発表に伴い、同社は多数あるERP製品のブランドを統一した。旧Baan、旧LNは「Infor10 ERP Enterprise」、旧SyteLineは「Infor10 ERP Business」などとなる。買収したLawson SoftwareのERPも展開する。
Infor10では業界・業種特化型アプリケーションを前面に打ち出す。対象となる13業界を選別。国内では特に自動車部品メーカーや製造機器メーカー、食品・飲料メーカーなどに対してソリューションを提供する。米Infor Global Solutionsのマーケティング&ストラテジー担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのディーン・ヘーガー氏は「汎用的なERPの時代は終わった」と話し、「企業の役に立つためには目的別に特化してアプリケーションを作らないといけない」と同社の戦略を訴えた。
Infor10ではまた、FacebookやTwitterクライアントなどを参考に開発したインタフェースを採用した。ユーザーは1画面を見るだけで必要な情報にアクセスできる。ヘーガー氏は「イベント駆動型、サーチ駆動型でデータを前面に持ってきたのが特徴だ」と話した。
Infor IONは「Infor10 ION Suite」として強化した。ヘーガー氏はInfor10 ION Suiteの特徴として、15分未満でインストールできる軽快さ、標準的なXMLでアプリケーションを接続できるため専門知識が不要、アプリケーションから抽出したデータをInfor ION内に保存し、分析などに活用できる点を挙げた。
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