Webブラウザ対応することで海外拠点での展開を容易にした会計システムが日本インフォアから登場。多言語・他通貨など海外拠点で必要な機能も備える。
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、会計管理システム「Infor FMS SunSystems Enterprise」(以下、SunSystems)の新バージョンを8月1日に出荷する。新バージョンではWebブラウザで利用できるようにし、海外拠点などでも利用開始しやすくした。
SunSystemsは統合元帳、売り掛け、買い掛け管理、在庫処理、販売処理などの機能を持つ会計管理システム。短期間に立ち上げることが可能で、日本インフォアによると「海外で早く拠点を立ち上げたい。取りあえず会計だけでも利用したい」という企業の採用が増えているという。複数会社管理、複数元帳管理、多言語・他通貨にも対応している。海外拠点にSunSystemsを導入し、日本の本社の大規模向けERPと連携させるケースも多いという。
新バージョンでは「Microsoft Sharepoint」をベースにしたポータル画面「Infor Workspace」を採用し、日本インフォアの他のアプリケーションと操作性を共通化した。また、これまではクライアントアプリケーションをインストールする必要があったが、Webブラウザによる操作を可能にした。これにより海外拠点にクライアントアプリケーションを配布する必要がなくなり、運用管理の手間を減らすことができる。
リポーティング機能も強化した。マイクロソフトの「Microsoft SQL Server Reporting Services」を採用し、200以上のサンプルリポートを利用可能にした。IT部門に依頼しなくても、経理担当者がリポートを自身で作成できるという。
価格の目安は、国内で利用する場合、ユーザー数が10ユーザー、一般会計と債権管理、日本向けのオプションパック、リポーティング機能を利用して500万円から1000万円の間(システム導入費用含む)。導入期間は3カ月程度だという。
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