Infor ERPは製造業向けERPとして長い歴史を持ち、日本でのユーザー企業も多い。製造業企業で広く使われる理由、特に厳しい要件を持つグローバル企業に使われる理由を説明しよう。
多分野にわたる業務アプリケーションのポートフォリオを数多くそろえ、SAP、オラクルに次ぐ業務アプリケーションベンダーとしてワールドワイドにビジネスを展開する米インフォア。ERP分野だけを見ても、同社では複数のパッケージ製品を提供しているが、その中でも「Infor ERP LN」と「Infor ERP LX」は製造業向けERPとして長い歴史を持ち、同社の代表的な製品として位置付けられている。
「COMPANYシリーズ」を貫く“本来のパッケージ”という開発思想
「GLOVIA/SUMMIT」が切り開くグループ経営の新境地
“超寿命ERP”を実現する「ProActive E2」のアーキテクチャ
Infor ERP LNは、かつては「Baan」、さらにそれ以前には「Triton」という名前で提供されていたERPパッケージ製品である。読者の中には、Infor ERP LNという名前にはなじみがなくても、「BaanやTritonなら知っている」という方も多いかもしれない。
同製品は1980年代に、Tritonとして初めて世に出た。その後、1990年代にはBaanと名前を変え、ワールドワイドはもとより、日本の製造業においても中堅から大手まで、幅広い規模の企業で導入された。同製品がなぜ早くから日本の製造業で受け入れられてきたのか、その理由を日本インフォア・グローバル・ソリューションズ マーケティング本部 執行役員 本部長の笹 俊文氏は次のように説明する。
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