ERP市場をリードする中堅・中小企業市場。ERPには新興国など海外に進出する企業を支援する機能が求められる。どのような製品やソリューションがあるのか。定番ERPだけではない、第2の選択肢を紹介する。
ERPパッケージの主戦場が、大企業向け製品から中堅・中小企業向け製品に変わりそうです。中堅・中小企業の多くが海外展開を目指していて、拠点の早期立ち上げや、グローバルでの業務標準化にはERPが欠かせません。そのため中堅・中小企業の間であらためてERPが注目されています。この流れを受けてERPベンダーも中堅・中小企業向けのソリューションを相次ぎ発表しています。今回の「ERP Now!」では中堅・中小企業を狙うベンダーの動向を紹介しましょう。
これまで大企業向けのソリューションを得意としてきたアクセンチュアが中堅・中小企業向けの市場に本格参入します。ERPとして担ぐのはマイクロソフトの「Microsoft Dynamics AX」です。アクセンチュアは「SAP ERP」や「Oracle E-Business Suite(以下、Oracle EBS)」を使ったソリューションを多く手掛けてきました。それがなぜDynamics AXなのでしょうか。同社のテクノロジー コンサルティング本部 財務・経営管理 グループ シニア・マネジャーの山本照晃氏は「SAP ERP、Oracle EBSを展開しようとすると、現地法人で時間とコストが掛かり、早期展開の足かせになるケースがあります。現地法人向けのセカンドチョイス(第2の選択肢)としてDynamics AXを提供します」と話します。
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