物理PCに比べ導入コストが高いといわれるデスクトップ仮想化。だが、両者の単純な比較は無意味だ。デスクトップ仮想化の投資対効果を考えるポイント、投資対効果を高めるためにトータルコストを削減する方法を紹介。
本稿ではデスクトップ仮想化プロジェクトに関わるコストについて考える。デスクトップ仮想化プロジェクトの経験がある方はご存じだと思うが、その導入コスト(初期費用)は、PCの導入と比較すると一般的に膨らむことが多い。しかしながら、この仕組みに投資をする企業が増えているのは、第1回「企業の成長を維持、加速させるデスクトップ仮想化の真価」で解説したようにソリューションによって大きな価値が得られるからだ。そこで本稿では、デスクトップ仮想化の投資対効果の考え方について解説する。また、この投資対効果をどう高めるのか、限られた予算でどのようにプロジェクトを遂行するかという観点から、プロジェクトのトータルコスト(導入コスト、運用コスト)を抑えていくためのポイントについても解説する。
連載インデックス:デスクトップ仮想化導入のガイドライン
デスクトップ仮想化の導入を検討する際、PCの導入に比べると導入コストが大きく見えるため、なかなか採用に至らないケースを聞くことがある。これは、デスクトップ仮想化が単にPCの置き換えの選択肢の1つとして考えられているためだ。既に述べたようにデスクトップ仮想化は、デスクトップを提供すること自体を主目的としているのではなく、ビジネスのやり方や働き方を変えながら企業が取り組むべき多くの課題をバランスよく一掃することで企業の成長を加速させるためのものだ。単なるPC導入とは目的が異なるし、得られるベネフィットも全く違う。従って、PCの導入コストとデスクトップ仮想化の導入コストを単純に比較して検討を進めるようでは、デスクトップ仮想化の正当な評価を行っているとは言い難い。
デスクトップ仮想化の費用対効果に決まった計算式はないが、この仕組みを過小評価してしまわないためにも意識すべき重要なポイントがある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
仮想デスクトップは、快適なデジタルワークスペースを提供する手段として活用されているが、Web会議や動画などの利用により、動作の遅延や操作性の悪化が課題になっている。そこで注目したいのがGPU-VDIを活用した仮想デスクトップだ。
Broadcomによる買収後、VMware離れの動きが進んでいる。AWSやRed Hatなどの競合ベンダーは“ポストVMware”の受け皿としてどのような施策を打ち出しているのか。仮想インフラ再編の行方を考察する。
Windows Server 2025では、Hyper-Vの利便性が大幅に強化された上に、リソースの拡張性や高可用性の機能に加えてGPUパーティショニング機能も標準搭載している。本資料では、GPUパーティショニング機能の概要や設定方法を解説する。
従来型の仮想化プラットフォームへの過度な依存が原因で、柔軟性の低下や、モダナイゼーションの停滞といった問題に悩んでいた米国の国防総省。そこで採用されたのが、コンテナとVMを1つのクラスタ上で実行できる統合プラットフォームだ。
これまで仮想化技術は、システム運用の効率化やコストの最適化などさまざまなメリットをもたらしてきた。しかし現在、仮想化基盤は拡張性やアジリティなどのメリットを享受するためにクラウドシフトが求められている。
Web会議が重い「古いVDI」から脱却 攻めのDXを支える“次世代基盤”とは? (2025/6/3)
多くの企業が悩みを抱えるコンテナ/Kubernetes監視のベストプラクティスを探る (2025/5/27)
VMwareからの移行で新たな価値を得るための“最適な移行先”を探る (2024/11/5)
VMware対策に追われるSIer 課題は「移行先の選定」だけではなかった (2024/7/31)
VDI第三の選択肢は「高い、設計が難しい、コストがかさむ」を解消できるか (2024/3/28)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...