生産性向上や事業継続性などさまざまなメリットが取り沙汰されるデスクトップ仮想化。だが、本当の価値は「企業の成長を維持、加速させる」ことに他ならない。デスクトップ仮想化が持つ2つの側面からその真価を解説する。
CIO(最高情報責任者)や経営層が企業の成長戦略のために検討するIT投資の対象にはどのようなものがあるだろうか。本稿にて解説するデスクトップ仮想化はその選択肢の1つだ。今回から6回にわたりデスクトップ仮想化を実践するためのポイントを解説する。このソリューションがもたらす価値、費用対効果の考え方、費用の抑え方、課題解決の例、技術的に準備しておくべきポイントなどを整理する。今後、デスクトップ仮想化に取り組む方々に基本的なガイドラインとして参考にしていただきたい(連載インデックス:デスクトップ仮想化導入のガイドライン)。
連載インデックス:デスクトップ仮想化導入のガイドライン
このソリューションの価値を一言でいうと、「企業の成長を維持、加速させる」ということだ。第1回ではデスクトップ仮想化の2つの側面を挙げて、このソリューションがどのような価値をもたらすのか整理する。
まずはデスクトップ仮想化の仕組みを簡単に説明しておこう。デスクトップ仮想化とは、PC上で動作しているOSやアプリケーションをデータセンターやサーバ上で仮想化して動作させ、ユーザーはデバイスからネットワークを介してこれらにアクセスする技術だ。一度データセンター上で動作させてしまえば、ユーザーはいつどこにいても、OSやアプリケーションをサービスとして呼び出せる。この技術がもたらす本質的な価値について、下記2つの側面から解説したい。
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従来型の仮想化プラットフォームへの過度な依存が原因で、柔軟性の低下や、モダナイゼーションの停滞といった問題に悩んでいた米国の国防総省。そこで採用されたのが、コンテナとVMを1つのクラスタ上で実行できる統合プラットフォームだ。
これまで仮想化技術は、システム運用の効率化やコストの最適化などさまざまなメリットをもたらしてきた。しかし現在、仮想化基盤は拡張性やアジリティなどのメリットを享受するためにクラウドシフトが求められている。
データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。
今日の仮想化分野では、低リスクで長期的に運用できるソリューションが模索されている。ポイントとなるのは、既存の仮想化環境を生かしつつ、クラウドネイティブアーキテクチャをスムーズに導入できる環境だ。その実現方法を紹介する。
OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
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