VDI環境にも適するストレージ「Nimble Storage」の国内提供を開始、アセンテックNEWS

アセンテックが米Nimble Storageのディストリビュータとなり、SSD/HDDを組み合わせたハイブリッド型ストレージ「Nimble Storage」の国内提供を開始する。

2013年10月30日 19時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 アセンテックは2013年10月30日、米ストレージベンダーであるNimble Storageと販売代理店契約を締結し、Nimble Storageのストレージシステム「Nimble Storage」を国内提供することを発表した。

 Nimble Storageは、ソリッドステートドライブ(SSD)とHDDを組み合わせたハイブリッド型ストレージ製品群。従来のティアリング(階層化)構造ではなく、独自の特許技術「CASL(Cache Accelerated Sequential Layout)」により、データをある一定サイズになるまでメモリにキャッシュし、HDDに書き込む前にデータを圧縮してシーケンシャル(連続的)に書き込む方式を取る。また、SSDを読み込み用キャッシュとして利用することで、頻繁に使用されるデータのコピーとメタデータをキャッシングする。これにより、アプリケーションのスループット要求を満たす高い性能を実現できるという。

 Nimble StorageはCPUやキャッシュ、容量が異なる7モデルで構成され、8Tバイトモデルから36Tバイトモデルまである(実効容量は最大50Tバイト)。筺体は全モデル共通の3Uサイズで、専用の外部ディスクシェルフを利用すると1アプライアンス当たり最大254Tバイトまで容量の拡張が可能(画像)。

photo 画像 「Nimble Storage」筺体画像

 また、Citrix XenDesktopやVMware Horizon ViewなどのVDI(Virtual Desktop Infrastructure)、MicrosoftやOracleなどのアプリケーション用にストレージパラメータを設定できる「リファレンスアーキテクチャ」を利用することで、チューニングやマニュアル設定せずに導入できる。アセンテックによると、Nimble Storageのディスク当たりIOPS(1秒当たりのI/O処理数)は他社製品と比較して、最大15倍高速になるという検証結果(Microsoftのサードパーティー向けストレージテストプログラム「Exchange Solution Reviewed Program (ESRP) - Storage」の結果)もあり、ディスクアクセスが頻繁に発生しやすいVDI環境での利用に最適だという。その他、ストレージの稼働状況や利用状況を5分間隔でモニタリングして解析し、そのライフサイクルをプロアクティブに管理するクラウド型サービス「Nimble Storage InfoSight」を利用できる(画面)。

photo 画面 Nimble Storage InfoSight

 Nimble Storageの販売価格は、8Tバイトのエントリーモデル「Nimble Storage CS210」が390万円(税別)。スナップショットやレプリケーションなどに必要な全てのソフトウェア機能を追加ライセンス費用なしで利用できる。アセンテックは、Nimble Storageの国内唯一のディストリビュータとして、パートナー経由でNimble Storageを販売する。同社はNimble Storageを2013年12月下旬から提供する予定で、初年度200台の出荷を目標に掲げている。

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