検体検査におけるシステム間連携のガイドライン「IHE臨床検査ドメイン」初めてでも分かる「IHE」講座【第2回】

血液検査に代表される検体検査では、多種多様な検査装置・システムが用いられる。システム間の円滑な連携、ワークフローの標準化を目指すIHEの臨床検査分野での取り組みを紹介する。

2014年02月19日 08時00分 公開
[川田 剛,日本IHE協会]

 医療情報システムの効率のよい構築・運用のために標準化が進められている「Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)」。本連載では、一般社団法人 日本IHE協会(IHE-J)のメンバーがIHEの概要や各分野(ドメイン)での展開、導入事例などを紹介する。第2回となる本稿では、アイテック阪急阪神の川田 剛氏が「臨床検査」ドメインを解説する。【編集部】

臨床検査技師の業務フローと臨床検査ドメインとの関係

 日本の臨床検査技師が携わる業務と各ドメインの関係は次の通りである。英語名と日本語名の対応に違和感があるかもしれないが、現場での呼称や日本の学会名などを考慮して決めた経緯がある。

  1. 検体検査:臨床検査(Laboratory)ドメイン
  2. 生理検査:循環器(Cardiology)ドメイン
  3. 病理検査:病理・臨床細胞(Anatomic Pathology)ドメイン

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