IIJ、ビッグデータを高速処理するDWH向けクラウドDBを提供NEWS

IIJは、クラウド型データベースシステム「IIJジオコンポーネントサービスデータベースアドオン」にDWHサービスを追加した。

2014年06月16日 21時30分 公開
[織茂洋介,TechTargetジャパン]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、月額課金で利用できるクラウド型データベースシステム「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン」のラインアップに、米Pivotal Softwareの「Pivotal Greenplum Database」と米InfiniDBの「InfiniDB」を新たに追加した。データウェアハウス(DWH)向けに大量データの蓄積と分析に特化したデータベースを利用可能にすることが目的だ。2014年7月1日よりサービスを開始する。

会員登録(無料)が必要です

 IIJではこれまでにも、企業のビッグデータ活用に必要な要素技術とシステム基盤をクラウドで総合的に提供するため、ビッグデータの並列分散処理環境をクラウドサービスとして利用できる「IIJ GIO Hadoopソリューション」、ビッグデータ活用の効果を検証するトライアル環境の提供と技術支援を行う「IIJ GIOビッグデータラボ」といった関連サービスを提供してきた。今回、DWH向けにPivotal Greenplum DatabaseとInfiniDBを追加したことにより、データ分析支援サービスのラインアップのさらなる強化を図る。

 

 時系列に蓄積された大量の企業内データを目的に応じて抽出、分析するDWHシステムの構築には大きなコストが伴うが、データベースシステムにクラウド型のサービスを利用することで、IT資産を持たない企業でもDWHが利用できる他、必要に応じて柔軟に拡張できるメリットもある。

 IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオンでは、チューニング済みのDWHサーバ、ソフトウェアライセンス、サーバの監視運用がセットで提供される。ユーザー企業は高度なスキルを要求されるチューニング作業(処理性能を最大化するためのパラメータ設定など)や運用管理の手間をかけることなく、高機能なDWHをすぐに利用できる。

 また、同サービスはユーザー企業ごとに物理的に独立したサーバ・ストレージ環境で提供されるので、他のユーザー企業の影響を受けることなく安定した性能を確保している。データも専用のサーバ・ストレージに格納されるため、高いセキュリティレベルを維持できるという。

 導入に当たっては、初期データの移行作業や、既存システムとのデータ連携機能(ETL)の構築、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの構築も、IIJがこれまで培ってきたノウハウを基に提供する。

 データベースはニーズに合わせて選択可能。InfiniDBは、最少1台構成(1ノード)のエントリーレベルから始められる。Pivotal Greenplum Databaseは、高い機能性と可用性を求める企業に向く。月額料金はInfiniDBが9万8000円(価格は全て税別)/ノードから、Pivotal Greenplum DBで56万2000円/2ノードから。それぞれ1カ月のトライアルも可能。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 テンスピン・マネジメント・コンサルタンツ合同会社

グローバル環境でのデータ統合と業務効率化を、スモールスタートで実現するには

グローバル競争力の強化において、データ活用は不可欠である。しかし、多くの企業が「情報の分断」「手作業の処理への依存」により、効率的なデータ統合と可視化を実現できずにいる。本資料では、この課題を解決した2社の事例を紹介する。

市場調査・トレンド テンスピン・マネジメント・コンサルタンツ合同会社

データドリブン経営を加速、グローバルデータを統合させるデータ環境の作り方

データドリブン経営で重要になる“データの可視化”だが、拠点ごとのデータ収集に時間と手間がかかり、データの整合性を確保することが困難になっているグローバル企業は多い。本資料ではこのような課題を解決に導くアプローチを解説する。

市場調査・トレンド 日本ヒューレット・パッカード合同会社

企業が保有するデータの約90%が非構造化データ、ここから価値を引き出すには?

AIの普及や発展によって、企業が保有するデータの量は膨れ上がっている。その約90%は非構造化データだ。そのため、AIと分析のワークロードをより有効なものにする上では、非構造化データの扱いが非常に重要となる。

製品資料 株式会社ジャストシステム

Excelやスプレッドシートのデータ管理から脱却、社内情報を一元化するメリット

Excelやスプレッドシートを用いて社内のデータを管理している企業は少なくない。しかし、それにより、データの閲覧や管理、共有などにおいて問題が発生している企業も多い。データ活用を加速するためには、どのような体制が有効なのか。

市場調査・トレンド 日本ヒューレット・パッカード合同会社

データの分散を克服して価値を最大化、AI対応のデータ基盤の必要性と構築方法

ビジネスの成果を挙げるためにデータ活用の取り組みが進む一方、分散するデータが足かせとなり、データの価値を引き出せていないケースも多い。その解決策となるAI対応のデータ基盤を構築する方法について解説する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...