標準的なRDBMSとハードウェアレベルでの高速化技術を組み合わせることで、DWHのボトルネックを解消するDWHアプライアンス。ビッグデータ対応が注目を浴びる今、独自技術を採用する製品が登場している。
これまでの連載で紹介してきたNoSQLデータベース(関連記事:NoSQLデータベースがビッグデータ対象のDWH基盤に適しているわけ)やカラム型データベース(関連記事:列単位格納でビッグデータの高速処理を実現するカラム型データベース)は、従来の標準的なリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)とは違ったアーキテクチャを持つデータベース技術を用いることで、データウェアハウス(DWH)特有のボトルネックを解消するアプローチだった。それに対してDWHアプライアンスは、標準的なRDBMSとハードウェアレベルでの高速化技術を組み合わせることによって、DWH特有のボトルネックを解消するアプローチといえる。
主なDWHアプライアンス製品に採用されている高速化技術で代表的なものが、「シェアードナッシングアーキテクチャ」だ。シェアードナッシングアーキテクチャでは、CPU、メモリおよびディスクのセットが独立して並列に配置される。このため、DWHで最もボトルネックになりやすいディスクI/Oも含めて並列処理が可能となる。
製品名 | ベンダー | 備考 |
---|---|---|
Greenplum Data Computing Appliance | EMC | - |
HP Enterprise Data Warehouse Appliance | HP | データベースとしてMicrosoft SQL Server Parallel Data Warehouse Editionを使用 |
IBM Netezza High Capacity Appliance | IBM | - |
Oracle Exadata Database Machine | Oracle | シェアードディスクアーキテクチャを採用 |
Teradata Active Enterprise Data Warehouse | Teradata | - |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ゼンリンマーケティングソリューションズでは、地図情報によるデータ分析作業を効率化するため、プログラミング不要のデータ分析ツールを導入した。同社はどのような製品を採用し、課題解決につなげていったのだろう。
データ活用におけるさまざまな課題を解決するBIツール。近年は、その枠を超え、さらなるデータ活用を促進するデータ分析プラットフォームへの注目度が高まっている。3社の事例を基に、同製品の魅力と実力に迫る。
データの可視化/分析をサポートするツールとして定評のあるBIツールだが、導入したものの活用できていない企業は意外と多い。その理由を確認するとともに、解決策として注目したい「チャットBI」の機能やメリットを詳しく解説する。
SAP ERPを活用して、事業部門のデータ作成/変更を行っているロクシタンでは、マスターデータ管理の煩雑さに伴う、処理時間の長さが課題となっていた。これを解消し、SAPデータの処理時間を4分の1に短縮した方法とは?
多くの企業で「情報の分断」や「手作業によるデータ処理への依存」が課題となり、迅速な経営判断を阻害している。本資料では、クラウドとBIツールを活用した分析基盤を構築し、これらの課題を解決した2社の事例を紹介する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...