残念な理由で流行るかもしれないクラウドデータの“自前暗号化”大事なデータは自分で守る

クラウドではセキュリティ対策として、自前の暗号持ち込み(Bring Your Own Encryption=BYOE)が大切だ。米Forrester Researchのアナリスト、ジェームズ・スタテン氏が解説する。

2014年07月15日 15時00分 公開
[James Staten,TechTarget]

 BYOE(Bring Your Own Encryption)は、クラウドサービスの顧客が自前の暗号化ソフトウェアを使って自社で暗号鍵を管理できるようにするクラウドコンピューティングのセキュリティモデルを指す。顧客はクラウドでホスティングするビジネスアプリケーションに加えて、自前の暗号化ソフトウェアの仮想化されたインスタンスを導入できる。ビジネスアプリケーションは、全データをその暗号化アプリケーションで処理するよう設定され、データは暗号文としてクラウドサービス事業者の物理データストアに書き出される仕組みだ。

 本稿では現代の企業にとっての同モデルの重要性や、BYOEの導入に必要なスキル、このトレンドがピークを迎える時期について、米TechTargetのシニアライター、カレン・グラールが米調査会社Forrester Researchの専門家ジェームズ・スタテン氏に話を聞いた。

データの安全性において変わった前提条件

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