「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ
カカクコムがプライベートクラウドのデータ容量を5分の1まで削減できた理由
プライベートクラウドにオールフラッシュアレイを採用したカカクコムの事例、Windows Server 2003移行支援サービスの拡充など、サーバ、ストレージに関連する最新のニュースをお届けします。
サーバ、ストレージの新製品や導入事例を紹介する「サーバ&ストレージ」ニュースフラッシュ。プライベートクラウド基盤にオールフラッシュアレイを採用したカカクコムの事例、サーバOS「Windows Server 2003」の移行支援サービスの拡充、ハイパーコンバージドインフラの発表など、さまざまなニュースがありました。
処理性能が約30%向上したUNIXサーバを提供開始、富士通
富士通がUNIXサーバ製品群のエントリーモデル「SPARC M10-1」、ミッドレンジモデル「SPARC M10-4」の機能を強化した。ハイエンドモデル「SPARC M10-4S」と同水準の動作周波数を持つプロセッサ「SPARC64 X+」を両サーバに搭載する。SPARC64 X+は動作周波数3.7GHz、8コア。
富士通は、CPUコア当たりの処理性能を従来のSPARCM10-1と比べて約30%向上させたと説明する(※)。これにより、基幹系システムではバッチ処理時間を短縮でき、情報系システムではSNSやセンサー、モバイルデバイスなどから発生するビッグデータ分析を高速化するという。SPARC M10-1の販売価格は133万6000円(税別。以下同)から、SPARC M10-4の販売価格は562万1000円から(発表:富士通<2015年4月7日>)。
(※): SPARCM10-1における「SPECint_rate2006」による比較
Windows Server 2003移行支援サービスを拡充、NEC
NECがWindows Server 2003移行支援サービスを拡充した。100社限定で無償で提供開始する「ファイルサーバ発見サービス」は、企業内のWindows Server 2003で稼働するファイルサーバを発見するサービスだ。ユーザー企業は、NECから送付された機器を自社のネットワーク環境に一定期間設置。その後機器を返送することで、NECがネットワーク情報を抽出・解析し、その結果をユーザー企業に報告する。
同時に「サーバ移行パック」の販売を開始した。NAS製品群「iStorage NSシリーズ」と移行ソフトウェア「NEC Easy Data Migration for File Server」をセットにした「NEDAMバンドルモデル」や「サーバ仮想化延命セット」などを提供する。サーバ仮想化延命セットは、仮想化機能を有効にした状態で出荷される「Windows Server 2012 R2 Standard」とサポートが終了したOSのセキュリティ対策に有効なソフトウェア「McAfee Embedded Control」の組み合わせ。仮想環境に移行した既存システムを使い続けることを可能にする。さらに統合型ストレージ「iStorage NS300Tf」も提供を開始。特にWindows Server 2003で構築した複数のファイルサーバを集約管理する用途での導入を想定する(発表:NEC<2015年4月7日>)。
■各製品の販売価格と出荷開始日
| 製品名 | 価格(税別) | 出荷開始日 |
|---|---|---|
| ファイルサーバ発見サービス | 無償(限定100社) | 2015年4月15日受付開始 |
| iStorage NS300Tf | 44万8000円~ | 2015年4月24日 |
| サーバ移行パック iStorage NS300Tf NEDAMバンドルモデル | 47万8000円~ | 2015年4月24日 |
| サーバ移行パック iStorage NS100Te NEDAMバンドルモデル | 22万8000円~ | 2015年4月24日 |
| サーバ移行パック サーバ仮想化延命セット | 22万円~ | 2015年4月22日 |
データセンターのライフサイクルを包括的にサポート、富士通の新サービス
富士通がデータセンターの構想や計画、設計、構築、運用の各フェーズを支援する「FUJITSU Managed Infrastructure Service データセンターマネジメントソリューション」の販売を開始した。同サービスは、以下4つのメニューで構成される。
- データセンター構想立案支援:富士通のデータセンター事業のノウハウをベースに、データセンターにおけるIT、ファシリティの最新動向整理や投資回収計画策定など、データセンター構想の立案を支援
- IT運用の改善と立ち上げ支援: IT機器の運用プロセスや運用体制などを計画から構築までサポート(リモートでのIT運用サービスも提供)
- ファシリティ運用の改善と立ち上げ支援:データセンターのファシリティ運用における管理項目を洗い出し、電源や空調、セキュリティなどのファシリティ運用設計を支援。富士通がファシリティ運用を代行することも可能
- ファシリティインフラの改善と立ち上げ支援:データセンターの立地調査や要件整理、設計、施工/施工監修、定期診断をサポート。ファシリティの消費電力量を削減し、柔軟なITシステムの拡張、予算に応じた段階的なファシリティの最適化を支援
同サービスの提供価格は個別見積もり。富士通では2020年3月末までに同サービスで50億円の売り上げを目指す(発表:富士通<2015年4月9日>)。
EMCジャパン、「VMware EVO:RAIL」ベースの垂直統合型インフラを発表
EMCジャパンが垂直統合型インフラストラクチャ製品「EMC VSPEX BLUE」を発表した。EMC VSPEX BLUEは、VMwareが設計・開発したアーキテクチャを持つアプライアンス「VMware EVO:RAIL」とEMCソフトウェア製品群を組み合わせて、コンピューティングリソース(CPU、メモリなど)やストレージ、ネットワーク、管理環境を2Uの筺体(サーバ)に組み込んで提供する。ユーザーは仮想マシン(VM)の起動から15分以内でVMを稼働させることができる。
VMware EVO:RAILは複数のパートナー企業がそれぞれ提供している。EMCによると、データ保護機能「EMC RecoverPoint」、外部のパブリッククラウドとも連係するストレージ「EMC CloudArray」の標準搭載などで差別化を図っているという。
カカクコム、プライベートクラウドの基盤にオールフラッシュストレージを採用
2015年3月、新たに構築したプライベートクラウドを本番稼働したカカクコム。同社では、ストレージ基盤としてEMCジャパンのオールフラッシュストレージ「XtremIO Starter X-Brick」を採用した。カカクコムが構築したプライベートクラウドでは、現在2台のXtremIOを導入し、それぞれに4台の物理サーバを接続している。
同社はXtremIOの導入によって、ストレージ容量の削減と性能や安定性の向上を図った。新環境への移行において、本来1.5Tバイト程度の容量が必要なデータを重複排除や圧縮、シンプロビジョニングの3機能を利用することで、データ容量を5分の1まで削減できた。また、バッチ処理時やサイトへのアクセス集中時においても性能と安定性の面で余裕が生まれたという(発表:EMCジャパン<2015年4月27日>)。
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