プラットフォームは複数のパートナー企業で構成される。どのパートナー企業もカスタマーサービスを提供しているとドーアティ氏は述べる。顧客の視点で見た場合に問題となるのは、そのデータが全員に公開されるかどうかだ。つまり、顧客はサプライヤーが提供する全てのデータにアクセスできるのか。それとも、プラットフォームを所有する企業がその全データにアクセスできるのかが問題になる。ドーアティ氏は、これが企業にとって最も重要な判断事項で、パートナー獲得に関する「途方もない障害」になると考えている。「企業は、所有権、データ、データがもたらすメリット、データの差別化、所有権に関する権利の線引きについて懸念している」(ドーアティ氏)
ドーアティ氏は、まだ十分な検証ができていないと断りながらも、この難題に対する解決策として、オープンなデータのレーンとプライベートなデータのレーンというアイデアを提示した。「規制当局や政府関係者から競合他社まで、全てのユーザーが快適に利用できるプライベートなレーンとオープンなレーンの両方を提供する必要がある」(ドーアティ氏)
この二分法は、プラットフォーマーとパートナーのどちらになるかを判断する財務的側面だとドーアティ氏は述べる。時間の経過とともに拡張できる商用プラットフォームを作成するために必要な資産(リソースと投資能力)があるかどうかが問題だ。「プラットフォームビジネスを開始しようとしているのだから、1回きりの投資判断ではない」(ドーアティ氏)
「顧客に何を提供するのか。引き続きトラクターを売りたいのか。それとも成果を売りたいのか」とドーアティ氏は聴衆に問いかけた。そして、穀物生産高など測定可能な結果を例に、法人顧客と一般消費者の購買習慣が変化していることを示唆した。
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