VMware App Volumes(旧称:CloudVolumes)TechTargetジャパン用語事典

VMware App Volumes/CloudVolumes

2015年08月19日 08時00分 公開
[TechTarget用語事典TechTarget]

 「VMware App Volumes」(旧称:CloudVolumes)は、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)環境において、アプリケーションの配布を容易にするためのソフトウェアである。

 App Volumesは、アプリケーション用の仮想マシンディスク(VMDK)ファイルを作成し、そのVMDKファイルをユーザーのクライアントまたは仮想マシンにアタッチする仕組みとなっている。IT管理者は、アプリケーションをユーザーごとにリアルタイムに配信、削除、更新することが可能になる。ユーザーはデバイスやセッションが変わっても、アプリケーションやデータを維持できる。

 VMwareは2014年8月に米CloudVolumesを買収し、同年12月にVMware App Volumesへと改称した。App Volumesは「VMware Horizon Enterprise Edition」の一部として利用可能な他、単体製品として購入することもできる。App Volumesは「Citrix XenDesktop」「Citrix XenApp」「リモートデスクトップセッションホスト(RDSH)」にも対応する。

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デスクトップ仮想化とは?

 デスクトップ仮想化とは、シンクライアント環境を実現するための最新の技術である。シンクライアントについてはこれまで、サーバベースコンピューティング(SBC)、ブレードPCといった技術を使った製品が存在していた。ところが最近では、サーバ分野で先行して普及の進んだ仮想化技術を用いることで、これまでのシンクライアントに比べてユーザーの利便性、アプリケーションの互換性、システムの可用性などをより高めた形で実現できるとして、新たにデスクトップ仮想化の仕組みが注目を浴びている。

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デスクトップ仮想化が注目されている理由

 これまでデスクトップ仮想化の導入は、比較的大規模な企業を中心に行われてきた。だが近年、ネットワークインフラの整備が進んだことや、サーバ、ストレージ機器のコストが下がったことによって、中小規模のユーザーにも導入が進んでいる。

 また、仮想化されたアプリケーションをリモートで利用するリモートデスクトップ(サーバ共有型アプリケーション)方式だけでは、複雑化するユーザーニーズへの対応が難しくなってきていることも理由として挙げられる。デスクトップ仮想化は、動画再生やWeb会議システム、CADなどのグラフィックス処理といった、リソース要求の高いアプリケーションにも対応できる点が注目されている。

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