大阪大学の「iPad」語学講義、1学期で3カ国語が話せる秘訣は?「iTeachers TV」最新番組紹介

ITを使った効果的かつ効率的なドイツ語講義を実践する、大阪大学の岩居弘樹教授。そのさらなる挑戦の中身とは? 岩居教授自ら説明します。

2016年04月27日 14時00分 公開
[TechTargetジャパン]

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大阪大学の岩居弘樹教授 iTeachers TV第45回は第44回に引き続き、大阪大学の岩居弘樹教授が登場《クリックで拡大》

 1回目の講義からAppleのタブレット「iPad」の語学アプリケーションを使ってドイツ語の単語や会話を学習し、4回目の講義ではドイツ語による寸劇のシナリオを作成。その寸劇の様子をiPadで撮影する5回目の講義では、自然なドイツ語でせりふを話せるまでになる――。そんな効果的かつ効率的なドイツ語講義を進めているのが、大阪大学(大阪府吹田市)の岩居弘樹教授です。短期的な学習では学習内容が定着しないのでは、という疑問も湧きそうですが、学生に撮影の2カ月後にせりふを書き出してもらうと「割とすらすらと書き出せる」(岩居教授)とのこと。中には2カ月前の寸劇をそらで再現する学生もいるそうです。

 ドイツ語に限らず、未知の言語の学び方自体を学んでほしい――。岩居教授はこうした考えの下、この講義スタイルを他の言語学習にも広げようとしています。その実践の場が、大学院生向け講義の「多言語演習」です。学生にはドイツ語講義と同様、iPadを使った発音練習や動画撮影に取り組んでもらいます。驚きなのが、1学期(半年)の15回の講義で、トルコ語、ベトナム語、インドネシア語の3言語の習得を目指すこと。各回の終わりには、学んだ内容を元に会話する様子をiPadで撮影してもらいます。はじめはノートを見ながら会話していた学生でも、こうした経験を積み重ねることで、流ちょうに会話ができるようになるとのことです。

 週替わりのコーナー「教育ICTなんでも3ミニッツ」には、古河市教育委員会の平井 聡一郎氏が登場。教員へのIT研修の効果的な進め方を解説します。平井氏が特に大事だと語るのは、最初のIT研修です。「ITが苦手な教員がここでくじけてしまうと、その後のIT導入がうまくいかない」と強調します。では、どのような工夫をすべきか。同氏は「教員が求めているのは効果と効率の実感だ」と指摘。一人一人の教員がITの便利さや簡単さを実感できることが、その後のIT導入をスムーズに進めるための鍵だと説明します。詳しくは番組をご覧ください。

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