ビジネス向けファイル同期・共有ツール11製品を徹底比較(前編)Box、Dropbox、kiteworksなど(1/2 ページ)

企業向けファイル同期・共有(EFSS)製品は、従業員間のファイル共有、共同作業、ファイル編集を支援し、ワークフローを円滑にする。モバイルニーズに対応した11個のEFSS製品を紹介する。

2017年07月14日 05時00分 公開
[Kevin BeaverTechTarget]
画像 ファイル共有に必要なセキュリティも備えた製品が多い

 企業向けファイル同期/共有(EFSS)市場には、有名なベンダーや成長中のベンダーが多数ひしめき合っている。各社のEFSS製品が提供する機能には、全社に共通するものもあれば、独自のものもある。自社に最適な製品を選ぶためには、個々の企業が、EFSS導入のメリットを最大限に引き出すために必要な機能や準備事項を洗い出すべきだ。

 適切なEFSS製品を選べば、企業はクラウドを通して洗練された機能やワークフローを実装し、投資を上回るメリットを得られる。本稿では、現在入手可能なEFSSの中から11製品を紹介する。米TechTarget編集部は、市場シェア上位を占める製品を幅広く調査し、各企業のニーズを最も効率的に満たす製品を厳選した。

Accellion「kiteworks」

 EFSSベンダーAccellionによる「kiteworks」は、厳しいコンプライアンス要件を持つ、中規模から大規模企業向けの製品だ。同製品は、高度な可視性や制御機能によってコンプライアンスを維持しつつ、社内のアプリケーションやコンテンツを活用し、従業員と社外ユーザーとの安全なコラボレーションを実現する。同製品の機能は、電子メール向けセキュリティ、コンテンツ共有、共同編集、バージョン管理、コメント機能、タスク割り当て機能など。kiteworksのモバイルアプリは、Microsoftの「Office 365」と統合可能で、「OpenText」「EMC Documentum」「Box」などの他社によるオフィスアプリケーションに保存されたエンタープライズコンテンツのアップロード/ダウンロードに際し、ウイルス対策スキャンやデータ損失防止(DLP)スキャンを実行できる。kiteworksの仮想アプライアンスは、メタデータやストレージに加え、エンタープライズコンテンツ管理(ECM)システムへの接続を管理可能だ。導入対象は、オンプレミス型システム、IaaS(Infrastructure as a Service)、プライベートクラウド型のSaaS(Software as a Service)など多様。ユーザー認証は、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)やシングルサインオン(SSO)などに対応する。kiteworksのAPIを使えば、他社のCRM(顧客関係管理)ツールやERP(経営資源計画)ツールとの連携も可能だ。

 同製品の料金システムはプラン制。Accellionは公式サイト上で、「Business」「Enterprise」「Enterprise Connect」の3プランを公開する。料金はBusinessプランが1ユーザー当たり月額15ドル。機能制限なしの30日間の無料トライアルも利用できる。

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