企業が求める「コンプライアンスと利便性の両立」
企業向けファイル同期/共有サービス選定の決定打は? 調査で分かった新潮流(1/2 ページ)
エンタープライズ向けファイル同期/共有(EFSS)ツールが広範なコンテンツ管理やコラボレーション機能を組み込むようになり、その導入が拡大するにつれ、EFSSの市場が成長を続けている。
当初の製品と違い、最近のエンタープライズファイル同期/共有(Enterprise File Sync-and-Share 以下、EFSS)の製品では、ファイルの同期、共有機能は当然として、それ以外にコミュニケーション、コラボレーション、コンテンツ管理の各タスクを統一することができるようになっている。
調査会社Gartnerでは、大中規模組織の80%がコンテンツ生産性戦略の一環として、2020年までに「コンテンツコラボレーションプラットフォーム」を導入すると予測している。調査会社Forresterの調査でも、セキュリティが保護されるファイル共有ツールを社内で既に導入していると答えたセキュリティ担当者は56%に達し、2018年に導入を予定しているという回答も19%に上った。
EFSS市場に踏み込む企業が増えるにつれ、ベンダーは本来のファイル同期と共有以上の機能を付与するようになった。大半のEFSS製品は、個人やワークグループ向けにコミュニケーション、コラボレーション、コンテンツ管理の各タスクを何らかの方法で統一する。こうした進化を反映して、Gartnerは2017年に同社のレポート(Magic Quadrant)の分類を「Magic Quadrant for Enterprise File Synchronization and Sharing」(エンタープライズファイル同期と共有のレポート)から「Magic Quadrant for Content Collaboration Platforms」(コンテンツコラボレーションプラットフォームのレポート)に変更した。
EFSS市場の調査から、調査回答企業の41%がEFSSのニーズに対処するために、エンタープライズコンテンツ管理(ECM)や、「Microsoft SharePoint」などのドキュメント管理に目を向けていることが分かった。調査回答企業の31%はこの目的に業務アプリを使用し、26%はファイル転送管理、EFSS、クラウドベースのECMなどを使用している。残りの20%はどのような種類のEFSSも使用していなかった。
EFSS導入環境はハイブリッド派が多数
EFSSの新規購入や追加購入をした企業の約半数(49%)が、オンプレミスとクラウドのハイブリッドEFSSサービスを検討している。38%がオンプレミスに構築したプライベートクラウド、33%がクラウドベース(SaaS)、25%がSaaS以外のクラウドベース、21%がパブリッククラウドベース、18%がEFSS向けオンプレミスと続く。
回答企業の35%がコラボレーションやファイル共有にクラウドストレージサービスを主に使用し、最近クラウドストレージを導入した企業の15%がこの目的に容量を追加する計画があるという。21%がクラウドベースのEFSSを既に導入している。さらに16%は今後1年以内にEFSS市場に乗り出し、その際はクラウドベースのEFSSを導入する予定だ。
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