国内パブリッククラウド市場が1兆円規模に、新型コロナでDaaSも急拡大かクラウドニュースフラッシュ

企業や自治体が重要なシステムをクラウドに移行する動きが広がっている。それを象徴するクラウド関連の主要なニュースを紹介する。

2020年04月29日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

 組織の重要なシステムをクラウドに移行する動きが広がる中、民間企業だけでなく自治体や政府機関が必要とする高度なセキュリティ基準を満たすクラウドサービスを提供する動きが広がりつつある。本稿は金融機関のクラウド移行事例から、自治体や政府機関向けの新たなクラウドサービス、クラウド市場の動向など、クラウドに関する主要なニュースを6本取り上げる。

福井県基盤の福邦銀行が「IBM Cloud」にシステム移行

 移行対象のシステムは、自行のサーバで運用していた財務管理や総務など、業務ごとに細分化して構築したオープン系システム。新システムは2020年6月30日に稼働開始する。同行との包括提携を決定した福井銀行が先んじてオープン系システムをIBM Cloudに移行しており、両行のシステム運用を連携させることで、コスト削減など効率化につなげる狙いがある。IBM CloudでVMwareの仮想化製品を使ったインフラを構築する「VMware on IBM Cloud」を利用する。(発表:日本アイ・ビー・エム<2020年3月13日>)

国内パブリッククラウドは1兆円市場に、基幹系の移行が進む IDCが予測

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