米銀行大手Capital Oneはクラウドファースト戦略に乗り出した。マイクロサービスや機械学習といった新しいテクノロジーの採用と、迅速なソフトウェア開発に備えるためだ。同社は保有する約1万4000個のアプリケーションのうち、8000個をクラウドに移行した。
この大規模移行はテクノロジーの準備が整っていればよいわけではなかった。そう語るのは、Capital Oneでクラウド戦略部門のバイスプレジデントを務めるバーナード・ゴールデン氏だ。同社のクラウド戦略は、長期事業目標に合わせて新たに設計している。この戦略は、革新的な製品やサービスを提供することが狙いだ。
「クラウドを利用すると、新しいテクノロジーを導入して、物事を高速かつ安価に進めることがより簡単になる」とゴールデン氏は話す。
Capital Oneのある役員は、Amazon Web Services(AWS)の同名パブリッククラウドにアプリケーションを移行することで、インフラではなく顧客対応のイノベーションにリソースを集中できたと語る。同社がAWSを導入した当時、大手企業や金融機関は総じて、セキュリティ上の懸念から、パブリッククラウドへの移行に二の足を踏んでいた。Capital Oneは、大手企業や金融機関の中でも、パブリッククラウドをいち早く導入した企業となった。
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