データセンターに一極集中する従来型のネットワークのままでクラウドサービスを利用すると、遅延などのネットワークの問題が発生することがあります。どのような対策が求められるのでしょうか。
前回「Office 365やG Suiteの『遅い』『つながらない』を招くネットワーク4大問題」は、SaaS(Software as a Service)を活用する際に従来型の企業ネットワークで生じる4つの問題を解説しました。第3回となる本稿は、SaaSをはじめとするクラウドサービスのトラフィックを最適化して、クラウドで稼働するアプリケーションの動作が遅くなる問題を解決する方法を紹介します。
従来型の企業ネットワークの構成を大きく変えることなくクラウドサービスのトラフィックを最適化できる方法の一つが、企業の中核データセンターにおけるトラフィックの振り分けです。この方法は、アプリケーション層(OSI参照モデルのレイヤー7)の情報を用いてトラフィック制御ができる「アプリケーションデリバリーコントローラー」(ADC)をフォワードプロキシ(クライアントPCの代理でWebサーバに接続する役割)として利用します。これによりクラウドサービスを利用する際のボトルネックになりがちなプロキシサーバやファイアウォールを迂回(うかい)できるようになり、低遅延のクラウドサービス利用が実現します(図1)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。