TechTarget発 世界のITニュース
Exchange Serverを狙うランサムウェア「Black Kingdom」 その危険性は?
ランサムウェアとスケアウェアの要素を併せ持つ「Black Kingdom」による「Exchange Server」への攻撃が検出された。攻撃の手口と、危険性は。
Microsoftのオンプレミス版メールサーバ「Exchange Server」への攻撃として、「Black Kingdom」と呼ばれるランサムウェア(身代金要求型マルウェア)による攻撃が見つかった。
Black KingdomはExchange Serverの通称「ProxyLogon」という脆弱(ぜいじゃく)性を利用する標的型攻撃に使用された。このBlack Kingdomによる攻撃は、ランサムウェアとスケアウェア(恐怖心をあおり、金銭や個人情報をだまし取ろうとするマルウェア)の両方の特徴を持っているようだ。
併せて読みたいお薦め記事
Microsoftのセキュリティ関連トピック
- 「Exchange Server」にゼロデイ攻撃 Microsoftが定例外のパッチ公開
- 「Windows Defenderウイルス対策」があれば有料セキュリティ製品は不要なのか?
- Microsoft純正パッチ管理「MECM」「WSUS」の基礎 他社製との違いは?
知識を深めて防ごう、ランサムウェア攻撃
Black Kingdomの手口とは? 「稚拙なコード」との報告も
自身が運営するブログ「MalwareTech」の名前で知られるサイバーセキュリティ研究者のマーカス・ハッチンズ氏は2021年3月21日、Twitterで未知の攻撃者が脆弱なExchange Serverにランサムウェアによる攻撃を仕掛けたことを報告した。同氏の見解によれば実際にデータは暗号化されなかったようだが、ビットコインで1万ドル相当の身代金を要求するメッセージを残したという。ランサムウェアのようにデータを暗号化するのではなく、データが暗号化され、盗まれたことを信じさせようとした、ということだ。
ハッチンズ氏は、自身が運営するシステムにもBlack Kingdomによるものとみられる攻撃があったが、失敗に終わったことも明らかにした。「Black Kingdomのコードは全体的に非常に稚拙だ」と同氏は説明する。Black Kingdomはランサムウェアによる攻撃が失敗すると、単に「ファイルが暗号化された」と脅すスケアウェアに切り替わるようだ。「Black Kingdomのランサムウェアはうまく機能していない可能性がある」(同氏)
一方で、Microsoftに所属するサイバーセキュリティ研究者のケビン・ボーモント氏は、自身が運用するサーバが攻撃を受けた経験を踏まえ、2021年3月23日にTwitterで「Black Kingdomは実際にデータを暗号化する」との見解を示した。
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法 -
技術文書・技術解説
[アトラシアン株式会社] IT運用や従業員サポートは生成AIでどう変わる? 使い方や導入の流れは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
2
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
3
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
4
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
5
身代金支払いは逆効果 情シスのためのランサムウェア対策ガイド2026
-
6
多要素認証導入済みでもランサムウェア被害に 復旧費用は平均2億7000万円
-
7
DXを阻む「動くだけ」のレガシーシステムに決別するための生成AI活用術
-
8
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
9
「ITインフラとデータ保護・バックアップ対策」に関するアンケート
-
10
自社を守る「SCS評価制度」活用法 7割の企業が取引先起点の情報漏えいに直面
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
「スクラム」と「カンバン」の違いとは? アジャイル型開発手法を徹底比較
-
8
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー