コロナ禍で生まれた新たな課題
“Zoom疲れ”“Teams疲れ”は「10分瞑想」で解消? Web会議のストレス対処法
Web会議続きでたまるストレスなど、テレワーク特有の疲れが従業員を悩ませている。その解消に役立つ方法やIT製品は何か。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)により、テレワークとオフィスワークを組み合わせた勤務形態であるハイブリッドワークを選ぶ企業が現れつつある。一方でこのような新しい働き方に疲れを感じる従業員もいる。調査によると、会議の構成方法やスケジュールを見直すことで、ハイブリッドワークでも従業員の疲労を防ぐことができると分かった。
Web会議で高まるストレスを解消する“あの方法”
Microsoftは2021年4月、パンデミック下における働き方に関する調査結果を公開した。調査によると、会議の合間に瞑想(めいそう)のための休憩を10分間挟むことで、従業員のストレスレベルが低下し、議論への参加が多くなった。同社は2020年7月に「Web会議に長時間参加する従業員はストレスをためやすい」という調査結果を発表。今回の調査は14人を対象に、会議に参加した際に休憩を挟んだ場合と挟まなかった場合の脳の活動を調べた。
米国心理学協会(APA:American Psychological Association)の調査報告によると、「自分はチームにおいて重要な役割を果たしている」と感じている従業員は、Web会議で疲労を蓄積する恐れが少ないと分かった。この調査は、APAがWeb会議に対する感じ方について米国の労働者55人に対して5営業日に渡って実施したものだ。
これらの調査は、オフィスワークだとしてもテレワークだとしても、従業員の精神的な健康を育むために、会議の慣行を変える必要があることを示している。APAは企業に対し、職場におけるチーム内の友情を育てるために、会議の前後に雑談をする時間を設けたり、個人的な関心事について話し合うための非公式セッションを実施したりすることを推奨している。
調査会社Gartnerのアナリスト、マイク・ファッシャーニ氏は「企業は、テレワーク下で必要以上にWeb会議を実施せず、可能な限りテキストメッセージのやりとりに置き換える必要がある」と強調。Web会議の主催者は、本当に必要な人だけにWeb会議への出席を求めるべきだと指摘する。従業員は、本当に必要な出席者としてWeb会議に参加していれば「Web会議において活気に満ち、やる気ある態度を見せようとする」とファッシャーニ氏は話す。
IT製品は会議疲れを解消することはできないとしても、疲れをもたらす原因を解消するのに役立つ可能性はある。Microsoftは同社が提供するメールクライアント/スケジューラー「Outlook」に従業員の休憩取得の助けになる機能を追加した。従業員や組織はこの機能を使うと、会議1回当たりの実施時間の設定においてデフォルト値を短くすることができ、会議の合間に休憩時間を捻出するといったことができる。
2021年4月末にMicrosoftは、同社のユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」に「バーチャル通勤」を可能にする機能を組み込んだ。同社が提供する従業員エクスペリエンス向上サービス「Microsoft Viva」の業務状況可視化機能「Viva Insights」とTeamsが連携し、仕事とプライベートを明確に切り替えられるようにする。具体的には、勤務時間の最後に1日の仕事をまとめる時間を確保できるようにする。
Zoom Video CommunicationsのWeb会議サービス「Zoom」は、会議を少し楽しくすることを目的とする機能を追加している。同社はWeb会議中に使える絵文字の数を増やし、出席者が仮想的な眼帯や赤青眼鏡を着用して参加できるようにする機能「Video Filter」(ビデオフィルター)を追加した。
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