「Webex」「Yammer」などを採用
Fordがテレワーク導入後も「オフィス勤務」を大切にし続ける理由
Ford Motorはテレワークとオフィスワークの両方を取り入れた、ハイブリッドな勤務体系を導入する。テレワークだけ、オフィスワークだけに絞らず、なぜ両者を組み合わせるのか。
大手自動車メーカーFord Motorは、テレワークとオフィスワークの両方を取り入れたハイブリッドな勤務体系を導入することで、生産性だけでなく、従業員の定着率の向上やウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)がより良い状態になると考えている。同社は2021年3月、オンラインのグローバルタウンホール会議(企業の経営陣と従業員が1つの場所に集まって実施する対話型の集会)で、テレワークを部分的に取り入れた新しい勤務体系を導入する計画を明らかにした。
テレワークだけでも、オフィスワークだけでもない「ハイブリッド勤務」採用の理由
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テレワークとセキュリティ
Ford Motorは、製造ラインの仕組みを取り入れて自動車生産に革命を起こしたことでその名が知られている。その同社が米国の従業員を対象に、テレワークとオフィスワークの両方を取り入れたハイブリッドな勤務体系を導入する。テレワークを部分的に導入することで生産性が向上し、「より品質の高い製品」を提供できると考えたためだ。
テレワークによって「仕事への集中、考える時間の確保、内省」が可能になると、Ford Motorは説明する。オフィスワークは「目的主導型」の共同作業を想定しているという。
ハイブリッドな職場環境を従業員に提供することについてFord Motorは、生産性向上のメリットがあると考えている。このような環境を提供することで、最高の人材を引き付け、つなぎとめることも可能になるという。
従業員向けの報告書の中で、Ford Motorのキルステン・ロビンソン氏は、ハイブリッドな勤務体系により「業務におけるWebツールやデジタルツールの明らかなメリットを生かせるようになる」と説明した。同社で人材や従業員エクスペリエンス(EX:従業員経験価値)の最高責任者を務めるロビンソン氏はこうしたメリットの例として、生産性向上や従業員満足度向上などを挙げる。同氏によると、オフィスは共同作業やコミュニティー活性化を目的とした利用を優先する。
Ford Motorがこの決定を下したのは従業員の意見を踏まえた部分もある。「従業員から『テレワーク制度を利用する方が、幸福感が増し、より生産的になれる』という声が寄せられていた」とロビンソン氏は語る。同社は米国に約8万7000人の従業員を擁する。この内、ハイブリッドな勤務体系に切り替えるのは「どこで働いても問題がない従業員」だ。
従業員から最も高い支持を得たテレワーク
2020年にFord Motorが実施した、従業員の働き方の好みに関する調査では、同社の従業員の95%がテレワークとオフィスワークを組み合わせる形を支持した。職場でのフルタイム勤務に戻りたいと考える従業員は5%にとどまった。
Ford Motorは発表の中で、同社が利用するコミュニケーションツールについて詳しく説明している。同社はテキストチャットやビデオチャット、Web会議用のツールとしてCisco Systemsの「Cisco Webex Teams」と「Cisco Webex Meetings」を採用した。加えてMicrosoftのオフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)に含まれる社内SNS(SNS:ソーシャルネットワーキングサービス)の「Yammer」、Thought Stream(Bluescapeの名称で事業展開)が提供するオンラインホワイトボードを利用している。
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