クラウドストレージやクラウドネットワークの設定ミスが原因となり、機密データを誤って外部に公開してしまうことがある。こうした事故を防ぐために、設定ミスを防止する方法を説明する。
クラウドサービスのセキュリティや運用に関する設定にミスがあると、クラウドサービスで稼働するシステム全体が危険にさらされかねない。前編「『クラウドIAMの設定ミス』の危険性と、設定ミスを防ぐ3つの方法」に続く本稿は、ストレージのクラウドサービス(以下、クラウドストレージ)と、クラウドサービスの内部ネットワーク(以下、クラウドネットワーク)の設定で起こりがちなミスと、その防止方法を紹介する。
情報漏えいの典型的な原因の一つが、クラウドストレージの設定ミスだ。エンドユーザーはクラウドストレージの内部で管理するデータを、意図せずインターネットに公開してしまうことがある。クラウドストレージに適切な暗号化を施していなかったり、アクセスログを記録していなかったりすることも起こりがちだ。
クラウドストレージの設定ミスによる情報漏えいを防ぐには、IT管理者は以下の対策を講じる必要がある。
IT管理者はクラウドネットワークにおけるアクセス制御リスト(ACL)の設定に注意する必要がある。クラウドネットワークにおいて、各ワークロード(アプリケーション)へのアクセスを必要以上に許可することは避けた方がよい。
ACLの設定ミスを避けるには、セキュリティチームと運用チームが、ファイアウォールなど全てのセキュリティシステムのルールを検証して、必要なポートとプロトコル、アドレスのみの使用を許可するよう徹底する。
後編はワークロードの設定で起こりがちなミスと、クラウドサービスの設定ミスを防ぐために役立つツールを紹介する。
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