企業内のネットワークの設計や運用において「VLAN」は欠かせない。VLANを適切に設計し、運用するために知っておくべき4つのポイントを紹介する。
「VLAN」(仮想LAN)のセットアップは複雑になることがある。企業の規模が大きくなるほどVLANを適切に使うことが重要だ。VLAN運用における作業内容や運用の効率化のこつなど、企業がVLAN利用時に見るべき4つのポイントを紹介する。
VLANを使う場合は、使用する全てのスイッチを特定のVLAN用に構成する必要がある。ネットワークの設計に変更が必要になる場合は、変更内容に応じてスイッチの設定を更新する、別のVLANを追加するといった作業が発生する。
各エンドユーザーのアクセス可否を定めたアクセス制御リスト(ACL)をVLANに適用できる。VLANに適用するACLを「VLAN ACL」(VACL)という。アクセス制御の対象となるのはパケット(ひとまとまりの送受信データ)がスイッチをまたぎ、VLANを出入りするときだ。VACLの構成作業は複雑になりがちであるため、作業チームは細心の注意を払う必要がある。VACLの設定にミスが生じると、ネットワークのセキュリティレベルが低下する恐れがある。
スイッチベンダーは、各社の製品でVLANの構成と変更をするためのCLI(コマンドラインインタフェース)のコマンドを指定している。そのコマンドを含む設定ファイルを作成して、構成変更のときに一部を編集する管理者もいる。設定ファイルのミスはネットワークの問題を引き起こす可能性があるので注意が必要だ。
ネットワーク機器ベンダーやサードパーティーベンダーは、VLANの設定作業を自動化したり、簡略化したりするための管理ツールを用意している。管理ツールは設定の記録を維持することで、ネットワークの問題発生時における迅速な復旧に役立つ。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...
社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。
KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。