ソフトウェア開発者が燃え尽き症候群にならないために、打てる手はあるのか。専門家が推奨する対処法を紹介する。
ソフトウェア開発者の燃え尽き症候群が深刻化している。対策としてできることは何か。複数の専門家の意見を紹介しよう。
「まずすべきことは、『自分が休むことはチームの期待を裏切ることになる』という考え方を変えることだ」。燃え尽き症候群を専門とする心理学者シャロン・グロスマン氏は、そう話す。「休みなく働く」というルールにチーム全員が従っているとしたら、個人が立ち上がり、そのルールをなくさなければならない。短期的な仕事目標ではなく、長期にわたる精神の健全性を重視する文化を築く必要がある。
デービッド・ストロース氏は、Web開発ツールベンダーPantheon Systemsで最高技術責任者(CTO)を務める。ストロース氏が推奨するのは、プロジェクトが終わった後だけではなく、プロジェクトの進行中にも休暇を取り、ストレスを和らげるよう努めることだ。そうすれば、新たな視点を持ってプロジェクトに戻ることができる。「『プロジェクトが終わったら休暇を取る』という考えは、自分が休むことが障害になると思い込み、自分の時間を“必需品”ではなく“ぜいたく品”と見なしている証しだ」と同氏は述べる。
休暇を取ることは、燃え尽き症候群を根本的に解決する手段ではない。根本的な原因を特定して対処することが重要だとストロース氏は注意を促す。グロスマン氏は経営幹部に対して、プロジェクトの最中にいったん離れることを従業員に推奨するようアドバイスする。燃え尽き症候群の根本的な解決は、個人の視点を変えるだけではなく、企業文化を変えなければならないからだ。
第5回は、ソフトウェア開発者の燃え尽き症候群を防ぐために、専門家が推奨する別の対策を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネスに生成AIを利用するのが当たり前になりつつある中、ローコード開発への活用を模索している組織も少なくない。開発者不足の解消や開発コストの削減など、さまざまな問題を解消するために、生成AIをどう活用すればよいのか。
急速に変化する顧客ニーズに応えるような適切な製品を継続的に提供するためには、より多くのアプリを生み出す必要があるが、そのための開発者が不足している。そこで注目されているのが、生成AIやローコード開発プラットフォームだ。
あらゆる組織は、従業員と消費者の双方に良質なエクスペリエンスを提供する義務を負っている。アプリ開発と高度な自動化は、この目的を達成するための有効策の1つだが、それぞれを適切に実装できなければ、むしろリスク要因ともなり得る。
DXが進み、レガシーシステムからの脱却が喫緊の課題となっている今。「ERP×ノーコードツール」のアプローチで基幹システムの刷新に取り組む企業が増えている。そのアプローチを推進するに当たってのポイントを解説する。
DXの本質は、デジタル技術を駆使して変化に適応する能力を身につけることにある。その手段の1つとして注目を集めているのが、ローコード/ノーコード開発ツールだ。京王グループなどの事例とともに、その特徴やメリットを紹介する。
なぜ、「kintone」が大企業の「Fit to Standard」に効果的なのか (2025/3/7)
ノーコードは、負の遺産であるアナログ業務をなくせるのか (2024/11/12)
手間もコストもかかるGUIのテストはどうすれば自動化できるのか (2024/6/4)
「システム内製化」が失敗しがちなのはなぜ? “従来のやり方”では駄目な理由 (2024/5/15)
金融機関のモダナイゼーション 最適解に導くには (2024/3/29)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。