クレカ会員管理システムを「クラウド」へ JALカードが決断の理由クラウドニュースフラッシュ

JALカードがIBMの「IBM Power Systems Virtual Server」を採用した事例や、IDC Japanのクラウド利用状況調査の結果など、クラウドに関する主要なニュースを紹介する。

2023年01月31日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

 システムを従来型のオンプレミスインフラからクラウドインフラへと移行させる場合、移行先の選択肢は1つではない。ベンダーが運用するクラウドサービスを利用する、オンプレミスインフラをプライベートクラウド(リソース専有型クラウド)化するなど、クラウドインフラの実現方法は幾つかある。ジャルカード(以下、JALカード)が進めたクラウドサービスへのシステム移行事例や、クラウドインフラの選定状況に関するIDC Japanの調査結果など、クラウドに関する主要なニュースを3つ紹介する。

JALカードが会員管理システムを「IBM Cloud」に移行させた理由

 日本航空グループのクレジットカード会社であるJALカードは、カード会員管理システムをIBMの「IBM Power Systems Virtual Server」に移行させた。IBM Power Systems Virtual Serverは、クラウドサービス群「IBM Cloud」の仮想マシンサービスだ。JALカードは、イベントや季節によってアクセスが集中しやすい時期に、容易に拡張できるインフラの実現を目的として、クラウドサービスへの移行を決定した。IBM Power Systems Virtual Serverの採用に当たっては、これまで開発してきたアプリケーションやソフトウェア、業務プロセスを変えることなく、カード会員管理基幹システムをクラウドサービスに移行させることができる点を評価した。移行後はインフラのOSやミドルウェアを最新化しながら、アプリケーションの追加やストレージの拡張が迅速にできるようになったという。(発表:日本IBM<2022年12月27日>)

IaaS/PaaS派とプライベートクラウド派の“関心事”の違いは? IDC Japanが調査

 IDC Japanは、国内のユーザー企業のクラウドサービスの利用状況と利用目的を問う「国内クラウド需要調査」を実施した。回答企業のうち、IaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)を優先的に検討する「IaaS/PaaSファースト企業」は17.3%、オンプレミス型プライベートクラウド(オンプレミスクラウド)を優先的に検討する「プライベートクラウドファースト企業」は15.8%に上った。IaaS/PaaSファースト企業は「コスト削減」「IT部門の業務効率化」、プライベートクラウドファースト企業は「ユーザー部門の業務効率化」「セキュリティ」を重視する傾向があったという。クラウドサービスを利用中で従業員100人以上の国内企業を対象に、2022年9月から10月に調査を実施。387社から有効回答を得た。(発表:IDC Japan<2022年12月1日>)

GoogleがPostgreSQL互換の「AlloyDB for PostgreSQL」を提供開始

 Googleはデータベースサービス「AlloyDB for PostgreSQL」(以下、AlloyDB)の一般提供を開始した。AlloyDBはRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の「PostgreSQL」と互換性がある。データベース障害の検出・復旧機能やストレージの自動プロビジョニング(配備)機能などを備え、運用を自動化しやすくした。利用料金は仮想CPU(vCPU)やメモリ、メインストレージ、バックアップストレージ、ネットワークの利用量と利用時間に基づく。東京リージョン(リージョン=地域データセンター群)でAlloyDBを利用する場合、1vCPUの利用料金は1時間当たり0.08458ドルで、メモリの利用料金は1GBごとに1時間当たり0.01434ドル掛かる。(発表:Google<2022年12月15日>)

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