全てのアプリケーションのインフラとして、クラウドサービスが適しているとは限らない。ユーザー企業がクラウド移行で思ったような効果が得られず、「脱クラウド」を検討せざるを得なくなる理由とは何なのか。
インフラとしてクラウドサービスを選択することが、必ずしも全てのアプリケーションにとって最適とは限らない。クラウドサービスが、アプリケーションのインフラとして期待に沿っているかどうか疑わしい――。そう考え始めた場合、アプリケーションのインフラをクラウドサービスからオンプレミスインフラに戻す「脱クラウド」を検討する価値がある。
クラウドベンダーが提供するインフラの管理機能は限られているため、可視性が損なわれる場合がある。オンプレミスインフラの管理性を失うことを嫌うユーザー企業は、クラウドサービスへの移行を避ける傾向がある。
コストも、クラウドサービスへの移行を避ける原因となる。クラウドベンダーが所有するデータセンターから、他のインフラにデータを転送(エグレス)する場合に掛かる「エグレス料金」は、クラウドサービスのコストが高騰する原因になり得る。
脱クラウドは、クラウドサービスへの移行と同等か、それ以上に複雑な作業になる可能性がある。ただし移行のプロセスを綿密に計画し、起こり得る課題を予測すれば、エンドユーザーを混乱させたり、データを失ったりすることなく、アプリケーションをオンプレミスインフラに戻すことが可能だ。
第2回は、クラウドサービスで稼働するアプリケーションを、オンプレミスインフラに戻すための主なステップを説明する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...
Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...
高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...