プログラミング言語および開発・実行環境「Java」の習得を検討する開発者にとっては、日常的に利用することになる開発ツールの状況は気になるところだ。老舗言語は概して、その主要な開発ツールにも相応の歴史がある。だからといって「Javaでは新しい開発ツールが使えない」と考えるのは早計だ。
Javaを利用する開発者の間では、開発ツールとして「NetBeans IDE」「Eclipse Che」といったオープンソースのIDE(統合開発環境)が広く使われている。2021年には、Microsoftがソースコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)で利用可能なプログラミング言語として、Javaを追加した。
Microsoftは、同社のクラウドサービス群「Microsoft Azure」の利用促進の一環として、以下の取り組みを続けてきた。
こうした中、Microsoftは開発者から人気を集めるソースコードエディタVS Codeの対象言語に、Javaを追加した。モダンなツールでプログラムを開発したいJava開発者や、VS Codeを使ったことがあるJava開発者ならば、VS Codeは有力な選択肢になり得る。
「Amazon Web Service(AWS)が新しいクラウドサービスを公開したら、そのクラウドサービスをJavaで使うためのAPIを、Oracleがすぐに提供してくれる」と考えるJava開発者は少なくない。Javaを利用していると、こうした「新しいツールやサービスをJavaですぐ使える」ことに慣れてしまう。実際には、こうした恒常的なサポートが得られることは、決して当たり前のことではない。
「Ruby」「Rust」「Go」といったオープンソースのプログラミング言語は、主にサポートをオープンソースの開発コミュニティーに頼ることになる。そうしたサポートは、企業向けのサポートと比べて安定さを求めにくい。
次回は、9個目と10個目の理由を紹介する。
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