クラウドバックアップをやめてオンプレミスにきれいに移るための“最後の仕事”「脱クラウドバックアップ」の進め方【後編】

バックアップシステムをクラウドサービスからオンプレミスのシステムに移行するのは、単純なことではない。検討や確認を経て、移行の最終段階に到達した際に、やるべきこととは何なのか。

2023年07月12日 06時15分 公開
[Paul KirvanTechTarget]

 バックアップのクラウドサービス(クラウドバックアップ)をやめて、オンプレミスのバックアップシステムに移行する“脱クラウドバックアップ”。その実現までには、さまざまな作業が生じる。移行の最終段階で必要になる作業を確認しよう。

「脱クラウドバックアップ」を終わらせる“この作業”

 新しいオンプレミスのバックアップシステムを導入したら、いよいよカットオーバー(新しい仕組みの稼働)を進めることになる。カットオーバーの具体的な作業は以下の通りだ。

  • 新しいバックアップシステムの設定
  • バックアップデータの段階的な移行
  • 新しいバックアップシステムのテスト(確実にバックアップを実行できることの確認)
  • カットオーバースケジュールの確定およびバックアップの開始
  • バックアップ手順のドキュメント化
  • 新しいバックアップシステムに関する経営陣や従業員への情報共有
  • バックアップポリシーの更新
  • 事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)計画の更新
  • 利用していたクラウドバックアップの初期化(1カ月以内)

 クラウドバックアップからオンプレミスのバックアップシステムへのスムーズな移行が実現するかどうかは、十分なノウハウやスキルを持った人材の有無が左右する。自社に適切な人材がいない場合は、カットオーバーを支援するベンダーの力を借りることが有効だ。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...