“脱クラウドバックアップ”をスマートに進めるためのチェックリスト「脱クラウドバックアップ」の進め方【中編】

バックアップシステムのクラウドサービスをやめて、オンプレミスのバックアップシステムに移行するには、さまざまなことを考慮する必要がある。移行に失敗しないために確認すべきポイントをまとめた。

2023年06月28日 06時15分 公開
[Paul KirvanTechTarget]

 バックアップシステムのクラウドサービス(クラウドバックアップ)から、オンプレミスのバックアップシステムへ移行する――。こうしたバックアップシステムの“脱クラウド”を進めるには、具体的に何をすればよいのか。スムーズな移行のためには、以下のポイントを考慮するとよい。

“脱クラウドバックアップ”に失敗しないためのチェックリスト

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連載:「脱クラウドバックアップ」の進め方

バックアップの動向を抑えるには


  1. 現在のバックアップシステムを確認する
    • オンプレミスのバックアップシステムへの移行で、バックアップ方法がどう変わり、それによってどのような作業が発生するかを明確にする。
  2. 現在の目標復旧時間(RTO:どの程度の時間で復旧できるかを示す目標)や目標復旧時点(RPO:どの時点までのデータを復旧できるかを示す目標)を見直す
    • オンプレミスのバックアップシステムに合わせた数値を決める。
  3. ストレージ容量を確認する
    • バックアップデータを格納するストレージに十分な容量があることを確認する。
  4. ラックスペースを確認する
    • データセンターのラックに、ストレージのための十分なスペースがあることを確認する。ない場合はラックを増やす。
  5. バックアップシステムの安全性を確保する
    • バックアップシステムのサーバやストレージを安全な場所に配置し、責任者以外の人がその場所にアクセスできないようにする。適切な空調設備や火災検知設備、消火設備があることも確認すべきだ。
  6. 電源を確保する
    • 無停電電源装置(UPS)やディーゼル発電機、プロパンガス発電機といった複数の外部非常用電源を用意する。
  7. ストレージを適切に構成する
    • バックアップデータの保管に利用するストレージを適切に構成し、本番環境に配置する前にテストをする。主なストレージ構成には「SAN」(ストレージエリアネットワーク)や「NAS」(ネットワーク接続ストレージ)の他、冗長構成である「RAID」(複数のHDDを組み合わせて1台のHDDのように運用する仕組み)がある。
  8. 移行スケジュールを作成する
    • クラウドバックアップベンダーと協力して移行スケジュールを整理し、先に移行すべきリソースと、後から移行できるリソースを決定。段階的な移行によってトラブルのリスクを減らす。
  9. ネットワーク要件を見直す
    • クラウドバックアップをやめた結果、ネットワークのどのような再設定が必要になるかを確認する。

 後編は、オンプレミスのバックアップシステムのカットオーバー(新しい仕組みの稼働)に必要な作業を紹介する。

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