クライアントデバイスをスマートフォンに一本化する――。こうした考え方を具現化することが現実味を帯び始めている。日の目を見なかった「Nirvana Phone」の概念は、ついに具現化するのか。
オフィスワークとの組み合わせであるハイブリッドワークを含め、テレワークは企業の間で定着した。場所を問わない働き方が主流になる中、企業は思い切って複数のクライアントデバイスの併用をやめて、持ち運びのしやすいクライアントデバイスへの一本化に取り組む手もある。集約先としての候補になるのがスマートフォンだ。スマートフォンは、企業のクライアントデバイスとしてありなのか。歴史から見るスマートフォンの「難しさ」と「可能性」とは。
Citrix Systemsの「Nirvana Phone」を覚えている人は、どのくらいいるだろうか。Nirvana Phoneは2008年、ネットワーク製品を手掛けていたCitrix Systemsが打ち出した、ビジネス用スマートフォン概念だ。外部のディスプレイやキーボードと接続すれば、デスクトップPCとして利用できる。Nirvana Phoneは商品化には至らなかったが、完全に忘れられたわけではない。
Nirvana Phoneではなくても、スマートフォンへのクライアントデバイス一本化が企業にもたらすメリットは明白だ。従業員が複数のクライアントデバイスを使わず、スマートフォンだけで全ての業務をこなせる。クライアントデバイスが1つだけであれば、セキュリティや管理性の向上につなげやすい。
なぜNirvana Phoneの商品化が白紙になったのか。当時、スマートフォンのスペックはまだそれほど高くなく、モバイルデバイスを管理するためのツールも現在ほど豊富ではなかったからだ。さまざまなビジネスアプリケーションとの連携も、当時は大きな課題だった。そもそも「スマートフォンでどのように仕事をするのか」といったエンドユーザーの懸念もあったと考えられる。
スマートフォンはスペックや管理性が著しく進化し、「仕事に使えるツール」という認識が広がりつつある。ノートPCやデスクトップPCの代わりにスマートフォンを使用することは、十分に現実味のある話だ。
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