レガシーと認識されつつも、一部の企業では根強く残っているメインフレーム。今後、メインフレームはどうなるのか。専門家の見解を基に紹介する。
メインフレームを分散システム(複数のコンピュータが処理を分担するシステム)に移行する取り組みは、決して簡単ではない。だが一部の組織にとっては、今後取り組まなければならない課題になっている。それを支援するソフトウェアを提供するRocket Softwareは、メインフレームの行方をどう捉えているのか。
クラウドネイティブ(クラウドサービスで稼働させることを前提にした考え方)のアプリケーションを構築する動きが強まる中でも、メインフレームがすぐになくなる可能性は低い――。Rocket Softwareでアジア太平洋地域担当のバイスプレジデントを務めるプラヴィーン・クマール氏はそうみる。「金融システムなどメインフレームで稼働する中核的なシステムと、クラウドネイティブで構築したアプリケーションをどう共存させるかが課題になっている」とクマール氏は言う。
クラウドネイティブなアプリケーションの構築や運用は、もはや“逆らえない時代の流れ”だと捉えるべきだ。それを前提にして、クマール氏は「トランザクション(一連の処理)を実行するたびに、クラウドネイティブなアプリケーションを、メインフレームで稼働するシステムと連携させる必要がある」と指摘する。
クマール氏は、シンガポールの銀行を例に挙げる。この銀行では、メインフレームのみを利用していたとき、給与計算が必要になる月末やATMでの引き出しが増える週末に、システムへの負荷が高まりがちだった。分散システムに移行し、クラウドネイティブなアプリケーションとメインフレームを連携させることで、負荷のピークは平日の午後12時から午後1時の間に変わったという。
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