ソフトウェア開発において、「ChatGPT」などの生成AIはさまざまなタスクを遂行できると期待されている。一方で生成AIには幾つかのリスクがある。生成AIを使う上で把握しておくべき5つのポイントとは。
企業はテキストや画像などを自動生成するAI(人工知能)技術「ジェネレーティブAI」(生成AI)を、さまざまな業務に活用しようとしている。生成AIツールの代表例であるチャットbot「ChatGPT」をはじめ、生成AIをソフトウェア開発に用いる場合、どのような点に配慮すればよいのか。
生成AIを活用する際、うまく使いこなすため5つのアドバイスを以下で紹介する。
生成AIを活用した業務に積極的に関与し、テストし、試験的に運用してみる。必要以上にリスクを恐れてはいけない。
生成AIを活用していること、あるいは試験的に利用していることを、社内の関係者や顧客に連絡する。徹底した連絡や周知により、関係者間での経験、洞察、情報の共有が可能となる。
「信頼の構築」「リスクの把握」「セキュリティの確保」の3つは、生成AIの機能を評価する上で重要な要素だ。生成AIのアウトプットは信頼できるかどうか、リスクはあるかどうか、安全を確保できるかどうかの3点は、十分に検討する必要がある。
生成AIを、これまでに使用、実装してきた他の技術と同じように扱い、それらと同様の原則とベストプラクティスを適用することが重要だ。
クラウドベンダーが提供する生成AIのアプリケーションやサービスを活用することに注力し、自社開発は避けるべきだ。IT業界は「サービスとしての生成AI」の時代に突入する。例えば筆者が技術顧問を務めるITコンサルティング企業NashTechは、生成AIの試験運用を積極的に進めている。ChatGPTを支えるLLM(大規模言語モデル)「GPT-4」を使って独自に開発、調整したチャットbotを、顧客向けの技術サポートに活用しようとしている。
次回は、IT業界の採用市場における生成AIの将来について考える。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
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