AWSは新しいシンクライアント「Amazon WorkSpaces Thin Client」を発表した。同シンクライアントを業務に利用するのは現実的な選択なのか。スペックを踏まえて詳しく説明する。
Amazon Web Services(AWS)はシンクライアントの「Amazon WorkSpaces Thin Client」を発表した。同製品によって、AWSの仮想デスクトップサービスを利用するユーザー企業の選択肢が広がると考えられるが、実際にはどのような使い方が可能なのか。複数の観点から、Amazon WorkSpaces Thin Clientの特徴と、業務での使い道と利点を説明する。
Amazon WorkSpaces Thin Clientの端末の大きさは、幅86ミリ、奥行き86ミリ、高さ77ミリだ。HDMIとUSB、イーサネットのポートを搭載している。無線LAN(Wi-Fi)での接続もできる。形状はAmazon.comが提供するメディアプレーヤーの「Fire TV Cube」とほぼ同一だ。通常版の価格は195ドルとなっている。
端末には、「USB-A 2.0」のポートが1つしか搭載されていない。そのためディスプレイが1つで事足りる場合でも、Webカメラやスピーカーなどの2つ以上の外付けデバイスを利用する場合、USBハブ付きのモデルが必要になる。USBハブ付きのモデルの価格は279.99ドルだ。
Fire TV Cubeと違う点は、Fire TV CubeのHDMIポートは4Kに相当する2160p(解像度3840×2160ピクセル)で利用できるのに対し、Amazon WorkSpaces Thin Clientは1080p(解像度1920×1080ピクセル)である点だ。
AWSによると、Amazon WorkSpaces Thin Clientを使う利点は以下の通りだ。
主な用途として、キオスク端末やコンタクトセンター用端末としての利用、コンテンツ編集、デスクトップ管理用端末などがある。
後編は、AWSがシンクライアントを提供開始することで、仮想化市場に起こる影響を考える。
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