「Linux」の標準テキストエディタである「Vim」は、GUIを使い慣れている人にとっては取っつきにくい、独特のキー操作や「モード」という仕組みを持つ。Vim初心者が知っておくべき基礎知識を紹介する。
OS「Linux」は、クラウドサービスの実行環境として広く採用されている。クラウドベンダーが提供する仮想マシン(VM)が、OSとしてLinuxを採用しているケースもよくある。Linuxの設定管理に欠かせない、標準テキストエディタ「Vim」の概要を学ぼう。
VimはさまざまなLinuxディストリビューション(配布パッケージ)が標準で搭載するテキストツールで、「Mac」やWindowsでも使うことが可能だ。Vimの操作性は独特であり、直感的ではないが、主要な機能を把握すれば、キーボードのみで効率的に作業を進められるようになる。
最大の特徴は、テキストの入力と文章の操作を切り替える「モード」という概念だ。主要なモードとしては「コマンドモード」と「挿入モード」がある。
Vimはデフォルトでコマンドモードで起動するため、ファイルを編集する前に挿入モードに切り替える必要がある。最も基本的な切り替え方法は「i」キーを押すことだ。慣れてきたら、より高度なコマンドを使用するとよい。「ESC」キーを押すと挿入モードが終了し、コマンドモードに戻る。コマンドモードで「:」(コロン)を押してからコマンドを入力すると、ファイルの保存やVimの終了といった操作を実行できる。
初心者にとって、こうした操作は複雑に感じられるだろう。だが基本的なVimコマンドを覚えるだけで、クラウドサービスで稼働するLinux搭載VMのファイル管理が格段に楽になる。基本的な操作が身に付いたら、さらに高度な操作を覚えよう。作業の効率向上に役立つだろう。
次回は、Vimの基本的な使い方を紹介する。
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