財務報告の作成から不正の検出まで
財務経理は生成AIをこう使う 法令順守も効率化も満たす使い方8選
さまざまなルールが存在する財務や経理の領域では、生成AIをどのように活用すればいいのか。8つの使用例を紹介する。
生成AI(AI:人工知能)を使った業務の効率化がさまざまな業界で進められている。「新しい技術の導入には保守的だ」という見方がある財務や経理の領域でも、生成AIを活用できる可能性がある。どのような活用法があるのか。
法令順守も効率化も満たす活用法8選
1.財務報告の作成
財務諸表の作成や業績の要約において生成AIを使用するのは一考だ。人の目では見落としがちな要素を、生成AIを使って確認する。経営層や投資家、従業員など、特定の読者に合わせ、メッセージや文章のトーンを調整することにも生成AIは役立つ。ただし生成AIは、事実に基づかない回答を出力する現象「ハルシネーション」を引き起こす場合があるため、人の目による確認が必要だ。
2.予算編成
財務部門は、予測分析ツールを使用して予算のシナリオを作成する。生成AIを使えば、過去のデータを基に、厳密に変数を定義することなく複数の予算シナリオを作成し、テストすることができる。
3.経費管理
過去のデータを学習させた生成AIを使用して、経費を内容ごとに分類することが可能だ。財務部門は、経費の異常値や不要なコストを特定しやすくなる。
4.法令順守
規制当局の審査に対処可能な、監査証跡を備えた文書作成にも生成AIは役立つ。生成AIを使えば、現行の規制に準拠した税務申告書や報告書を作成できる可能性があるが、専門家による確認は必要だ。
5.戦略的な意思決定
生成AIを使って、サプライチェーンで発生し得る混乱やマクロ経済の変化など、将来起こり得るさまざまな可能性をシミュレーションすることが可能だ。状況に応じた問題の解決策を生成AIが提案し、CFO(最高財務責任者)の意思決定を支援する。
6.不正取引の検出
大量のデータから学習した生成AIを使って、不正取引を検出することも可能だ。顧客の支出額や支出先に変化が生じたといった動きをAIが検出し、その内容を基にCFOが不正取引の対策を立てることができる。
7.デューデリジェンス(適正評価)
M&Aを実施する前のデューデリジェンスにも生成AIは有用だ。報告書や財務データを要約したり、重要なポイントを特定したりして、M&Aを実施する場合のメリットやリスクを精査することが可能だ。
8.研修資料の作成
財務部門における従業員トレーニングや研修資料を作成する際、財務関連の知識や法令に沿った内容にするため、複雑なものになる傾向がある。生成AIを使用すれば、最新の財務関連の法律に基づいたトレーニングや研修資料を開発しやすくなる。特定の職務に向けた研修資料を作成することも可能だ。
TechTarget.AIとは
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国Informa TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
TechTarget.AI
TechTarget.AI編集部は生成AIなどのサービスを利用し、米国TechTargetの記事を翻訳して国内向けにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[サイボウズ株式会社] 調達業務向け「kintone×AI」活用術:味の素ファインテクノの事例も紹介 -
事例
[サイボウズ株式会社] 「DX人材育成」事例集:ノーコード開発ツールで実践する現場業務改革 -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 生成AIを本当に使える武器にする、営業現場の「kintone×AI」活用シナリオ9選 -
製品資料
[サイボウズ株式会社] Fit to Standardのさらに先へ 「EPR×kintone」で実現する脱レガシーシステム -
製品資料
[SB C&S株式会社] 検証レポート:「Everpure」「Nutanix」「Cisco」の3Tier構成は選択肢となるか
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft 365導入後も稟議は「Excelをメールで回覧」 承認が止まる理由
-
2
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
3
米国防総省で300万人分の個人情報が流出 その「意外な原因」と教訓
-
4
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
7
ライオンが挑む「守りのIT」脱却:Google Cloudで加速させるデータ駆動型経営
-
8
「突合点検」「縦覧点検」開始からの1年を振り返る
-
9
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
10
Excelや紙に散らばる情報を集約 kintoneで脱属人化と年360時間を削減したバス会社
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
4
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
10
マンガで学ぶXDR/MDRのメリット、中小企業のセキュリティ強化になぜ有効か?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー