フォーステン、「省電力化と10GbE移行」で企業向けスイッチを拡充NEWS

消費電力・発熱量を従来の3割抑えたエッジスイッチのほか、将来の10GbE需要に備えたマルチインタフェースカードを発売。仮想化環境のQoS制御を実現する機能も追加した。

2008年10月31日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 中堅スイッチベンダーのフォーステン・ネットワークスは10月30日、小中規模向けギガビットイーサネット(GbE)スイッチなどを発表、出荷開始し、企業向けLANスイッチ「Sシリーズ」「Cシリーズ」のライアンアップを強化した。リリースされたのは、小中規模向けエッジスイッチ「S25」およびCシリーズ用ラインカード「FlexMedia」。

画像 省エネ化を図った「S25」

 S25は、企業のネットワークエッジやSAN用途のボックス型レイヤー2/3(L2/3)スイッチ「S50」の下位機種。GbE(10/100/1000BASE-T)インタフェースを48ポート備えるS50のポート数を半分の24に減らす代わりに35%の省電力化、34%の熱量削減と、省エネ化を図った。各ポートがIEEE 802.3af準拠PoE(イーサネット給電)対応の「S25V」、PoE非対応の「S25N」の2モデルがある。10GbEアップリンク用の拡張モジュールなども提供する。価格はS25Nが約2500米ドル、S25Vが約3000米ドル(いずれも税別)。

画像 1枚のカードで10Mbpsから10Gbpsまで複数のインタフェースに対応する「FlexMedia」

 FlexMediaは、シャーシ型L2/3コアスイッチCシリーズ共用のラインカード。GbE×36ポート(PoE対応版と非対応版)、SFP(GbE対応光トランシーバ)×8ポート、SFP+(10GbE対応光トランシーバ)×2ポートを備え、1枚のラインカードで3つのインタフェースに対応するのが特徴。現状、企業で主流の100MbpsイーサネットまたはGbE環境を収容しながら、ラインカードを新たに追加することなくスムーズに10GbE環境に移行できるようにするのが狙いだ。価格は約1万米ドル(税別)。

 また、新製品のリリースに合わせてS/Cシリーズの共通OS「FTOS」の機能追加を行った。1つはPoE対応スイッチの電力調整機能で、ポートに接続するPoE対応ネットワーク機器の消費電力を自動的に検知、それぞれ必要な電力だけを供給するという給電のプロビジョニングを行う。機器の設定管理を自動化するプロトコルLLDP-MED(LLDP for Media Endpoint Discovery)を利用しており、特定ポートへの給電を優先するといった制御も可能。もう1つは、仮想化環境におけるアプリケーション性能を管理する機能だ。トラフィック監視用プロトコルsFlowを応用することで、ポートに接続したサーバ上の仮想マシンやそこで稼働するアプリケーションの使用帯域を制御することができる。

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