IFRSに向けたERPパッケージの選定、その基本とはIFRS時代、ERP選択の新ルール【第2回】

IFRSに対応したERPパッケージの選定では、従来の選定項目のほかに、IFRS対応で特に求められるグローバル対応や標準化などを意識する必要がある。IFRS時代のERP選定についての詳細を説明する。

2010年09月24日 08時00分 公開
[高田直澄,電通国際情報サービス]

1.IFRS時代のERP選定で考えること

 第1回ではIFRS時代に対応するためのERPパッケージの基本要件について説明したが、今後は国内だけではなく、海外子会社も含めたグローバル展開に対応できるERPを選定することが必要になってくる。適切なERPパッケージを選定するためには、従来通りに機能、コスト、導入実績などを比較するための前提条件を明確にすることが重要だ。第1回に続き、第2回ではIRFS対応を含めグローバル展開に向けたERP選定の考え方について解説する。

 従来、ERPを選定する場合には、以下のような項目が優先順位付けをされて評価されてきた。

  • 製品コンセプト、アーキテクチャ、機能、拡張性、製品ロードマップ、アップグレード対応
  • コスト(ライセンス、導入、保守)、導入手法、導入体制、コンサルタントスキル
  • ベンダーの体力、製品サポート、将来性、継続性

 ERPを選定する場合、これらの評価項目が変わることはないが、IFRS時代、グローバル展開を視野に入れるとこれらの項目の優先順位、重み付けが変わってくる。

関連ホワイトペーパー

ERP | 運用管理 | 業務プロセス | 経営 | 在庫管理


ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。