2010年10月27日 08時00分 UPDATE
特集/連載

プライベートクラウドソリューション最前線【第2回】SAP ERPを使った基幹システムをサービス提供するNECのクラウド

NECのクラウドサービスには「SaaS型」「共同センター型」「個別対応型」の3タイプがある。共同センター型では、自社基幹システムで構築したグローバル標準プロセスベースのSAPシステムを顧客にサービス提供する。

[石田 己津人]

 国内ITベンダーとしてクラウドソリューションに力を入れているNEC。自社の“経営システム改革”を通して、国内外12万人のグループ社員全体を支える基幹業務において、業務プロセスの標準化、システムの一元化、クラウド型での利用モデル化を成し遂げた実績がある。

 そのNECが特に注力するのがプライベートクラウドのサービス提供だ。

 IT部門は経営層から、コスト削減、ガバナンスやセキュリティの強化、IFRS(国際会計基準)対応などさまざまな課題を投げ掛けられている。それと同時に戦略的なシステム、事業貢献できるシステム企画への比重も高めていかなければならない。これには標準化、統合化されたクラウド環境を使うのが有力な解決手段になってきている。

 また技術的には仮想化の導入が拡大している。特定のシステムだけでなく全社レベルの統合インフラとして仮想化の導入が進行すればするほど、IT部門は全社横断のインフラを担う部門として、サービスレベルに対する責任が今まで以上に重くなってくる。

 つまりIT部門は、技術的な課題を克服していくと同時に、企業内の文化やビジネスモデルの変革をも求められているのである。よって、プライベートクラウドの領域であっても、“持たざるIT”として外部サービスを活用することにより、全社的なITのサービスレベルに対する責任を軽減し、本来注力すべき領域へのシフトを加速させるという選択肢も出てきている。

この記事が気に入ったらTechTargetジャパンに「いいね!」しよう

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news014.jpg

SNSあれば憂いなし、今何に備えるべきかを調査で知ろう
地震、雷、火事、ネット炎上。不測の事態への対策から学力向上、働き方改革まで、私たち...

news010.jpg

海の家でトライアル、O2Oアプリ×IoTで店舗のスマホ施策はどう変わる?
江ノ島にある海の家でO2OアプリとIoT販促ツールを組み合わせた実証実験が行われている。...

news023.jpg

LINEと博報堂DYデジタル、「LINE」上での広告効果測定の精緻化を図る共同プロジェクトを開始
LINEは、同社の広告サービスにおいて、効果測定の精緻化を図るプロジェクトを博報堂DYと...