2012年11月05日 08時00分 UPDATE
特集/連載

リソース、プロセッサ、ネットワークを考慮Hyper-Vのライブマイグレーションが失敗する理由

Hyper-Vでライブマイグレーションを成功させるには、幾つかのテクニックを必要とする。本稿では、Hyper-Vのライブマイグレーションの失敗でよくある原因を紹介する。

[Brien Posey,TechTarget]

 米MicrosoftHyper-Vを業務環境で運用している企業の大多数は、ライブマイグレーションが不可欠な機能だと考えている。ライブマイグレーションの失敗が深刻な問題となる可能性もあり、こういった失敗は誤った構成が原因で起こることが多い。問題の発生を予防するには、Hyper-Vのライブマイグレーションの失敗でよくある原因を知る必要がある。

リソース不足ではHyper-Vのライブマイグレーションは不可能

 ライブマイグレーションの失敗で最も多い原因は、最も修正しやすい問題でもある。ホストサーバ間で仮想マシン(VM)のライブマイグレーションを行うには、VMを収容するのに十分なリソース(物理メモリなど)が移動先のホストになければならない。移動先のホストに十分な空き物理メモリ(あるいはその他の物理ハードウェアリソース)がなければ、ライブマイグレーションは失敗する。

 この問題を解決するのは容易だ。十分なハードウェアリソースがある別のホストにVMのライブマイグレーションを実行するか、移動先ホスト上で動作しているVMの中で優先度の低いものを停止してスペースとリソースを解放すればいいのだ。

互換性のないプロセッサがマイグレーションの障害に

 Hyper-Vでは、クラスタノードが同一のハードウェアで構成されている必要はない。しかしライブマイグレーションに対応するには、Hyper-Vクラスタ内の各ホストサーバが似通ったプロセッサを搭載していなければならない。すなわち、物理ホストの全てのプロセッサが同じプロセッサファミリーに属していなくてはならないのだ。言い換えれば、Intelプロセッサを搭載したホストからAMDプロセッサを搭載したホストにVMのライブマイグレーションを実行することはできないということだ。

 似通ったCPUブランドを使用するだけでは不十分な場合もある。例えば、私は数週間前、6コアのAMDプロセッサで動作する数台の古いサーバを、8コアのAMDプロセッサを搭載した新しいサーバに交換しようと考えた。新しいサーバを既存のHyper-Vクラスタに含め、古いサーバから新しいサーバにVMのライブマイグレーションを行った上で、古いサーバを停止させるつもりだった。しかし残念なことに、旧サーバと新サーバのプロセッサの違いが大きかったため、ライブマイグレーションはうまくいかなかった。

 ただしこのケースでは、VMをプロセッサ互換モードに設定することでライブマイグレーションを実行することができた。

プロセッサ互換モードの問題点

 プロセッサ互換モードは魔法のような解決策に思えるかもしれないが、問題もある。同じファミリーに属するプロセッサ間でのライブマイグレーションでしか有効でないのだ。IntelプロセッサとAMDプロセッサとのライブマイグレーションを可能にする目的には使えない。しかしこのモードを利用すれば、主要ベンダーあるいは主要ブランドの異なる世代のプロセッサ間でのライブマイグレーションが容易になる。

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news068.jpg

クリエイティブに対する感情分析でターゲティング、動画広告のアンルーリーが新ツールをリリース
アンルーリーは、動画コンテンツに対して好反応なオーディエンスに広告配信するターゲテ...

日本アドバタイザーズ協会、広告業務全般における働き方改善を目指す取り組みを行うと発表
日本アドバタイザーズ協会は、広告業務に携わる人の働き方改善を目指す取り組みを行うと...

news064.jpg

ネット広告代理市場、2016年以降年平均16.4%の大幅な伸び──ミック経済研究所調査
ミック経済研究所の調査によるとネット広告代理市場の総市場規模は2016年度以降、年平均1...