仮想マシンを稼働させたまま遠く離れたデータセンターへ移動できれば、災害対策や可用性確保に大いに役立つ。その実現をネットワークから支える「Data Center Interconnect(DCI)」を解説する。
ネットワークで接続されたデータセンター間で仮想マシン(VM)のライブマイグレーションを実行したり、アプリケーションのクラスタリングやデータの同期をしたいというニーズが高まっている。企業のBCP(事業継続計画)の取り組みや高い可用性の確保といった要件に応えるためだ。仮想化技術を使って複数のデータセンターにVMを配置し、ワークロード(アプリケーションの処理負荷)の分散や災害対策が実現できれば、データセンターはますます戦略的なITインフラになることは間違いない。
こうしたニーズを満たす手段として注目すべきなのが、データセンター間をレイヤー2で接続する「Data Center Interconnect(DCI)」である。データセンターをまたいだVMのライブマイグレーションを実現するには、マイグレーションの前後でVMのIPアドレスを維持する必要がある。このため、レイヤー2ネットワークをデータセンター間に延伸するDCIが不可欠になるというわけだ。本稿は、DCIの概要や要素技術、導入時に注目すべきポイントを解説する。
第1回 【技術解説】ファブリックから仮想化対応まで、ネットワーク構築/運用技術5選
第2回 【技術解説】ネットワークの設計や拡張を容易にする「ファブリック」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
近年、Wi-Fiの需要は拡大し、工場やホテルの拠点間通信や学校の授業など、屋外利用も増えている。ここで機器選びを誤ると、通信が不安定になり、予想外のコスト増を招きかねない。屋外でのWi-Fi導入で失敗しないためのポイントを解説する。
DX推進による業務プロセスの効率化やペーパーレス化、また働き方改革に伴うフリーアドレス化などにより、Wi-Fiの導入は加速している。ただ、設置後に後悔しないためにも、失敗しないWi-Fi導入のポイントを押さえておきたい。
ネットワークの安定性を保つためにはITシステムの保守運用管理が重要となるが、コストなどが障壁となり、思うように進んでいないケースは多い。本資料ではモデル企業での検証をもとに、IT運用管理のコスト削減に向けた解決策を探る。
AIや機械学習の導入が進む中、通信量の増大やデータの安全管理が課題になっている。さらに、消費電力・発熱量の高いGPUサーバを複数拠点に分散配置する場合、ネットワークの性能がAI活用の成果を左右する。この課題を解決するには?
ネットワーク環境の変化に伴い、SD-WANに移行する企業が増えている。しかし製品選定を誤ると、思ったような成果が挙がらないこともある。そこで、パフォーマンス向上やコスト削減などの成果を挙げた10社の事例から、選定のポイントを探る。
いま中堅中小企業に「SD-WAN」が必要とされる理由 (2025/6/20)
ビジネスの“生命線”となるネットワーク管理を効率化するための最適解とは? (2025/6/20)
「AIをエッジで動かす」をどう実現? 求められる組み込みコンピュータの条件は (2025/5/23)
もし“キーマン”がいなくなったら? 属人化しないデータセンター運用の作り方 (2025/3/18)
多拠点ネットワークの苦悩「セキュリティ、運用負荷、コスト」をどう解消? (2025/2/20)
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...