【技術解説】ネットワークの設計や拡張を容易にする「ファブリック」大規模DCの課題を解決するネットワーク最新技術【第2回】

STPに代わるレイヤー2のネットワーク構成手法として注目が集まる「ファブリック」。本稿は、技術的な視点からファブリックの特徴やメリットを整理する。

2012年07月04日 09時00分 公開
[大高智也, 中前 航,ネットワンシステムズ]

 サーバ仮想化やHadoop分散ファイルシステムなど、ネットワーク経由で頻繁なサーバ間通信をするシステムが急増している。そこで重要になるのが、ネットワークの広帯域化や低遅延化、均一性の確保である。従来のスパニングツリープロトコル(STP)を利用するデータセンターネットワークでは、STPの機能制限によりこうした要件を満たすのは非常に難しかった。

 そこで、ネットワークにおける従来の課題を解決する新しいLANアーキテクチャとして注目を集めているのが、STPに代わるレイヤー2のネットワーク構成手法である「ファブリック」である。データセンター向けにネットワーク製品を提供している大手ベンダーの多くが、ファブリックというキーワードを軸にデータセンターネットワークの変革の必要性を訴えている。本稿は、ファブリックの構成技術や関連要素、導入に当たっての課題を整理した。

連載:大規模DCの課題を解決するネットワーク最新技術


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