ハイパースケールデータセンターとSDNの関係
“未来感”漂うFacebookやGoogleのネットワーク利用、SDNの役割は?
FacebookやGoogleのようなインターネットコンテンツプロバイダーは、既にSDNを利用してハイパースケールデータセンターの接続を強化している。だが、他にもできることはある。
ソーシャルネットワーク、動画、モバイルデータの増大により、膨大なトラフィックフローが生まれている。
その結果、一部の大都市圏にハイパースケールデータセンターという需要をもたらした。
そして、このようなデータセンター間でトラフィックを運ぶネットワークが誕生したことで、規模、コスト、SDN(Software Defined Networking)ツールによるプロビジョニング、管理、再設定を容易にする機能など、メトロオプティカルな機器に関する新しい要件が生まれている。
データセンターの接続に関する要件を変えたICP
大手インターネットコンテンツプロバイダー(ICP)は、ハイパースケールデータセンターを設計および運用する方式に大きな変化をもたらした。具体的には、米Google、米Facebook、米Twitter、米Amazon、米Microsoftなどだ。これらの大手ICPは、大都市圏に大型のデータストアを備えた巨大なデータセンターを建設した。これらのデータセンターは、ダークファイバー(未使用の光ファイバー)とインターネット接続への十分なアクセスがある。また、大幅な仮想化が行われ、コモディティベースのコンポーネントで動作している。多くの場合、1件の検索リクエストを処理するにはサーバクラスタ間とデータセンター間でデータへのアクセスが必要になる。そのため、ICPは100Gbpsのメトロオプティカル機器を使用して、ダークファイバー経由でデータセンター間のトラフィックを配信している。
ハイパースケールデータセンターがもたらす新しいメトロオプティカル要件
ICPは、大手電気通信会社やケーブルテレビ業者など、これまでにオプティカル機器を購入していた企業と異なるネットワーク要件を持っている。ICPは、データセンターで、ラックアンドスタックなどを迅速にプロビジョニングして、規模を拡大できる必要がある。さらに、データセンターの運用に使用しているのと同じようなツールによって、オプティカルネットワークを制御して、迅速に再構成したいと考えている。その一例は、DevOpsツールである。ICPがメトロオプティカルシステムに求めていることは次の通りだ。
- モジュール式、スケーラブルで、簡単にアップグレードできる
- 小型のフォームファクターで高密度、大容量、省電力
- エンドツーエンドの管理による導入のしやすさ
- DevOpsツールとの互換性とプログラミングの容易さ
- 100Gbpsリンク当たりのコストの安さ
SDNの影響
現在、SDNによる影響が最も大きいのはレイヤー2/3である。具体的には、スイッチとルータだ。SDNのメリットを実現して、そのメリットをオプティカルネットワークに適用することが課題となっている。SDNには、プログラミングの容易さ、トラフィックフローの動的な制御、サービスのプロビジョニング/管理のしやすさといったメリットがある。
一般的にサプライヤーは、オプティカルネットワークのソフトウェアレイヤーを提供する。ソフトウェアレイヤーは、オプティカルネットワークレイヤーの複雑さを抽象化し、レイヤー2/3のサービスにSDNのようなインタフェースを提供する。SDNコントローラーを導入すると、トラフィックフローの集中型インテリジェンスを提供し、必要に応じてトラフィックを再構成することができる。
データセンターの接続については、IT部門のスタッフはネットワークを調整する機能を備えたオープンな標準に準拠したソフトウェアが必要だ。このようなSDNツールを使用するとワークロードのモビリティが可能になり、プロビジョニングが大幅に簡略化され、運営効率を最大限に高めることができる。ICPが必要とするのは、ネットワークに独自のアプリケーションを適用できることである。その目的は、回線を迅速にセットアップして、動的な帯域幅を提供し、ルートの選択肢を最適化して、高速な復元を実現することだ。
すぐに使えるメトロオプティカルなデータセンターシステム
多くのサプライヤーは、大都市圏のデータセンター間でスケーラブルな接続を提供するように設計された新しいメトロオプティカルシステムを導入している。これらのシステムはスケーラブルな100Gpsの接続とそれに付随するSDN管理ソフトウェアを提供することで、顧客であるICPの高まるニーズに応えている。このような機器の例を幾つか紹介しよう。
- 米Cyan:米IBMの「Nシリーズ」とCyanの「Blue Planet」SDNソフトウェア
- 米Infinera:「Infinera Cloud Xpress」とOTSソフトウェア
- 米Ciena:総合的なソフトウェアインテリジェンスを備えた同社の「Coherent Select」
他にも米BTI Systems、米Cisco Systems、米Coriant、仏Alcatel-Lucent、独Adva、富士通など、興味深いオプティカルプラットフォームを提供しているサプライヤーは多数存在する。
ICPが必要としているのは、データセンターを柔軟に接続して、1つのシームレスなリソースを構築できるオプティカルな相互接続だ。ネットワークアーキテクチャはモジュール式で、大幅な規模拡大を迅速に実現できなければならない。また、オプティカルシステムは導入や運用が容易で、IT部門のスタッフがオープンなAPIを使用してカスタムソフトウェアを作れるものであるべきだ。
メトロデータセンターを接続するためのオプティカルネットワークインフラを購入するなら、100Gbpsリンクの拡張性、コスト、導入と管理のしやすさ、オープンなSDNソフトウェアなどの要素に基づいてサプライヤーを選択するのがいいだろう。
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